クイーンのJohn Deacon作品全曲レビュー
本日8月19日は我らの愛するクイーンのベーシスト、ジョン・ディーコン氏の67回目の誕生日!ということで今年も真夏のディーコン祭りと称しましてディーコンさんについて特集してみたいと思います。 去年はクイーンのPVをディーコンファン目線でお届けしましたが、今年はディーコンさん作曲作品(フレディとの共作を含む)をディーコンファンによるバイアスがかかった状態で年代順に全曲レビューしてみました!曲名のかわりにYouTubeの動画を貼っておきたので気になったらその場でチェックだ!あともしかしたら漏れがあるかもしれないのでその時は教えてください。
なお本レビューは筆者の独断と偏見に基づきます。苦情は承っておりませんので悪しからず。
1974 『シアー・ハート・アタック(Sheer Heart Attack)』
Queen - Misfire (Official Lyric Video) - YouTube
ポップすぎて若干?浮いてるデビュー曲(雰囲気的に次曲のリロイブラウンに助けられてる感はある)。別にクイーン2の後半みたいなメドレー曲の一種ってわけでもないのに曲の長さは二分にも満たないという…これが当時の限界だったのか??
ベースラインは後期曲にも通じるパターン化されたキャッチーなもの。明るい曲調で歌ってることはエロってのが失笑ものだけどそんなあんま考えずに歌詞考えてる感が大好きです!!!
1975 『オペラ座の夜(A Night At The Opera)』
Queen - You're My Best Friend (Official Video) - YouTube
ディーコンさんの出世作。奥さんを親友と称するディーコンさんのあたたかい感性に思わず微笑みたくなる一曲。これも例に漏れずポップ、そして三分にも満たない曲なんだけど今やクイーンの代表曲のひとつと言って過言ではないよね。子供向け映画の挿入歌として使われてた他、USJのスヌーピーコーナーでも使われてて、「友達」についての歌ってのが功を奏してるなと思った記憶が。
エレピが印象的で、曲のやさしくて明るい雰囲気と合致しているね。ベースもフレディの歌と呼応する名演奏。特定のパターンもありながら遊び要素もあってこれが弾くとめちゃくちゃ楽しいんですよ!(経験談)(前にクイーン曲をコピーしたときはこればかり練習していた)
1976 『華麗なるレース(A Day At The Races)』
Queen - You and I - (Official Lyric Video) - YouTube
ベースがめちゃくちゃ印象的なミリオネアワルツの後、当のベーシストが作る曲はこれです。ズコーッてなりますよね。いや私はディーコンさんのつくるポップソング大好きですけど!(弁解)
マイベストフレンド系列の曲と言って良いでしょう。奥さんへの愛を歌ったかわいい曲。フレディの甘い歌い方が漂うお花畑感…もとい多幸感を促進してますね。華やかなコーラス、ギターソロ、どれをとってもいちいちポップでまさにディーコン曲って感じ。それにしても前の曲とのギャップすごいな!!!
ベースも印象的フレーズもありつつまったく邪魔しない…というかあまり目立たな(略
1977 『世界に捧ぐ(News Of The World)』
Queen - Spread Your Wings (Official Video) - YouTube
冒頭の二曲、ロッキューと伝説のチャンピオンばかりが注目されがちな『世界に捧ぐ』。そんな中、地味ながらファンの間で人気の高い曲といえばこちら。これまでポップソングばかり作ってきたディーコンさんですがここにきて作曲の幅を見せてきましたね。こういうバラードも作れるんだぞと。歌詞もラブソングしか書けないわけじゃないんだぞ、というディーコンさんの気合いが伝わってくるようです。ちなみにこの曲、クイーン曲の中で初めて(!!)コーラスが一つも入ってない曲とのこと。そうした意味でも挑戦的な曲だったわけですね。曲のメッセージがフレディの唯一無二な歌声に支えられて力強く響き、この試みが大成功であったことを伝えています。
途中までピアノとベースで、二番からギターとドラムが入ってくる構成も素晴らしいね。ライブではちょっと様相を変えるけど、こっちはこっちでアウトロが最高なんだ、また。
Queen - Who Needs You (Official Lyric Video) - YouTube
こうして聴くと『世界に捧ぐ』のディーコンさんは色々と実験的に試していたことが分かりますね。こんなカフェで流れてそうなポップなアコースティック曲、これまでだと有り得ないですよ。パーカッションもなんかポコポコいってるしマラカスだし…。
しかしかわいいメロディながらその歌詞は結構辛辣で笑えます。色んなサイトで「辛辣だけど深刻さがない」的なこと書かれてましたけど、こういう時折見せるアンバランスさがディーコン曲の(そしておそらくディーコンさん自身の)魅力の一つなんじゃないかと思いますね。ええ、盲目です。
1978 『ジャズ(Jazz)』
Queen - If You Can't Beat Them (Official Lyric Video) - YouTube
アメリカンなパワーポップというか、ポップなロックって感じですね。ジャーニーとかそこらへんが歌ってても違和感なさそうな。
構成にあまり工夫が見られな…(げふんげふん)なのでともすれば一本調子な印象を与えるかもしれないです。とはいえこんなご機嫌な旋律に恨みつらみが滲み出たような歌詞をのせてくるところは流石です(何が?)。
Queen - In Only Seven Days (Official Lyric Video) - YouTube
Jazzのディーコン曲ってなんとなく印象が薄いんですけど、考えてみたら『世界に捧ぐ』と『ザ・ゲーム』に挟まれてちゃ仕方ない気もしますね。しかしこの曲、ちゃんと聴くと旋律は美しいし初期クイーンらしいハーモニックなギターやピアノなど華やか要素も盛りだくさんで地味ながら良くできた一曲です。フレディの歌い方が全体的に漂う切なさみたいなものを上手く表現してる気がします。意外にもコーラスのない曲なんですね、ギターがその役割を果たしてる気もするけどこの曲にはあっても良かった気が。まあ歌詞の内容はワンナイトラブ的なアレなんだけどな!!!!!!ほんと文豪とか詩人はこういうことでもロマンチックに脚色しやがるから困るぜ…。
1980 『ザ・ゲーム(The Game)』
Queen - Another One Bites the Dust (Official Video) - YouTube
先日YouTubeで見た「ジョン・ディーコンの印象的なベースフレーズランキング」ではこの曲が一位でした。まあ異論はあるでしょうが確かにこの曲のフレーズは耳に残る。イントロクイズでも最初の三音でみんな正解できるんじゃないかと思うくらい。構成のかっこよさというのもあるんですが、この曲が最もフィーチャーしているのはフレディの声、そのものです。考えてみるとクイーンの財産としてのフレディの声に一番依存していたのはやはりディーコン曲なのではないかと思いますね。そりゃフレディ死んだら引退せざるを得ないわ、というか…。
しかしバックチャットも然りですが、おそらくディーコンさんは排除したかったであろう「ギター」、めちゃくちゃハマってます。本当はゴリゴリのロックが好きなのにこういう形のプレイもできるブライアンは凄い。
Queen - Need Your Loving Tonight (Official Lyric Video) - YouTube
いや『地獄へ道づれ』の直後に「ヘーイ!」って…。緊張感の差がすごい。いつものラブソング、いつものポップ調ロック、この安定感。ジャズの『うちひしがれて』よりの曲だけどブリッジのOoh I need your lovingのコーラスが最高なので個人的にはこの曲の方が好きです。こんな贅沢なコーラスの使い方ある??これが歌わない人間によるコーラスの無駄遣いである。
1982 『ホット・スペース(Hot Space)』
Queen - Back Chat (Official Video) - YouTube
ディーコンさん流『アイ・ミー・マイン』(だと思っている)誰のこと言ってるんでしょうね…まあこういう恨みつらみを曲にするなんてことは珍しくはないから…(ジャズの『うちひしがれて』しかり)。
ファンクに傾倒しすぎてギターを疎んじた結果ブライアンとの仲がギクシャクしたなんて話ありますけど、この曲は『地獄へ道づれ』と比べるとギターがかなり前面に出た曲、というかベースよりもギターのが全然印象に残りますし凄く良い役どころを貰ってるとすら思います。乾いた音色が超かっこいい。ギターソロも。これ、双方の食い違う意見を折半した結果良い方向に出たというグループワークの賜物の至極の一曲だと思うんですがね、ウケは良くなかったんだなこれが…。こんなかっこいいのに、世の中上手くいかないね。それとも『地獄へ道づれ』がうまくいきすぎたのか。
Queen - Cool Cat (Official Lyric Video) - YouTube
フレディとの共作。FMラジオでかかってそうな…すごくお洒落で素敵な曲で何気に好きな一曲です。クイーン色は無いと言っても過言ではないけれども!フレディに全部フォルセットで歌わせるなんて、信頼関係がなきゃ出来ないですよ。しかしディーコンさんどんなふうに頼んだのやら…意外に大胆なところがあるのね…。
ギターのカッティングやエレピが効果的にFM感を演出してる他、ベースもむやみに動かずに雰囲気づくりに徹していてディーコンさんのこだわりを感じます。
Queen - I Want To Break Free (Official Video) - YouTube
PVになると急にシンセサイザーが幅を利かせだす曲ですが私はシンプルなアルバム版の方が好きです。It's strange〜になってからギュイーンとギター、およびシンセが入ってくるからこそ盛り上がるんだし、最初からシンセ入れるのはな〜と私は思うんですけどね。あとPV版のギターソロの後の謎のシンセソロ何!?あれいる!?!?そもそも私、シンセあんま好きじゃないんだよね!!(根本的問題)ただあれがあるおかげでアルバム版よりもBut life still goes on以後の静けさと歌詞がより効いてくるな、とは思います。
曲自体はほんとに好きです。歌詞もBreak freeなんて大きなこと言いながら結局は「それでも日常は続く」と、Breakしきれないジレンマみたいなのが表現されていて、これは全ての大人のための哀歌なんじゃないかなと。でもこのBreak Freeというメッセージが南米では圧政に対抗するアンセムとして掲げられたんですよね。作品が本人の意図を超えたとき、その時こそそれは名作になり得るんだと思いますよ、ディーコンさん。
1986 『カインド・オブ・マジック(A Kind Of Magic)』
Queen - One Year Of Love (Official Lyric Video) - YouTube
こてこてのラブバラード。フレディの歌が泣かせにきますね。時代的に考えたらふつうに世間ウケしそうな曲な気がする。元々映画のサントラとして作られた曲とのことですが、だからこそギターじゃなくサクソフォーンのソロなんてことできたんだろうな。
Queen - Pain Is So Close To Pleasure (Official Lyric Video) - YouTube
フレディのフォルセット曲第二弾。フレディとの共作。クールキャットにシンセをフィーチャーさせた版って感じ。この曲もOne Year of Loveもすごく「時流に沿った」曲という感じがします。新しいもの好きで早いうちから色んなことを試してきたディーコンさん、ともすれば敏腕プロデューサーにもなれたんじゃないかと思うけどホットスペースの失敗や自身のソロプロジェクトがコケちゃったことで自信を失ってしまったんだろうか…。まあ本人の性格的にもあまり派手なことしなさそうだしな。それでもファンとしては、今もしディーコンさんがクイーンで活動してたらどんな曲を作っていたかすごく気になります。
Queen - Friends Will Be Friends (Official Video) - YouTube
ディーコンとフレディの共作。王道をゆく「らしい」ロックナンバー。歌謡曲みたいだと言われることもあるけど、こういう曲を演奏してそれなりに魅せるって凄く難しいんですよ…(経験談その2)。クイーンというモンスターバンドだからこそ演奏できる曲であり、様になる曲なんだと思います。ベースは時折メロディアスに動く場面もあり。ブライアンのギターにシンセ、ちょっと大仰だけど曲調にしっくりきてますよね。
この曲はPVの終わり方が最高に良いので見てください。ディーコンさんも楽しそうで泣ける。ファンの前で楽しそうに演奏する彼らの姿に画面が滲みます。
1989 『ザ・ミラクル(The Miracle)』
Queen - The Miracle (Official Video) - YouTube
フレディとの共作とのこと。特筆したいのはまずベース!かなり気合入ってます。よく動くしよく聴こえる!!こういうベースプレイを長らく聞いてなかった気さえしますよ!?やれば出来るじゃないか!!(誰目線)このアルバムからクイーン名義で曲を発表することになったからか、それともフレディの病気のことを知ったからか、凄くレベルの高い作品だと思います。シンセは抑制が効いてて効果的。曲の構成も一筋縄でいかない感じが初期クイーンを彷彿とさせます。これまでの経験がよく活きているんじゃないかと。
と、このように筆者大絶賛の『ミラクル』ですが、PV版はショートバージョンなので気になった方はアルバムを借りて是非聴いてくれよな!!!!(ダイレクトマーケティング)
Queen - Rain Must Fall - (Official Lyric Video) - YouTube
一聴した瞬間からディーコン曲と分かるアレ。歌詞はフレディとのうわさですが、曲作りのイニシアチブはディーコンさんが握っていたとみて間違いない…はず!
印象的パターンを繰り返すベースライン、これにシンセやギターがうまくのってとってもご機嫌なナンバーに仕上がってます。歌詞も明るい曲調に負けない前向きさ。これはさてはディーコンさん歌詞書いてないな!?←アンバランスさを求めるな。
これもそうだけどミラクルは完成度の高い楽曲が多い割にマイナーな気がして寂しい。良い曲いっぱいあるのになー…。
Queen - My Baby Does Me - (Official Lyric Video) - YouTube
「ジョンがベースラインを持ってきたんだよ〜」的なことをフレディが言ってそれに対してディーコンさんが「いや君じゃない?」ととぼけてたのでおそらく共作ですね。てか曲聞けば分かると思いますけど完全にホットスペース臭漂ってるのでお察しです。この曲もベースとギター、そしてボーカルがかっきり噛み合ってスタイリッシュに仕上がってますね。バックチャット的でもちろん筆者の好みにどストライク。うん、かっこいい!
1995 『メイド・イン・ヘヴン(Made In Heaven)』
Queen - O (My Life Has Been Saved) - YouTube
スタッフインタビューなどでディーコンさん作曲と明言されている曲。どちらかといえば心の絆的な雰囲気の曲だと思います。曲の雰囲気もよく似ている。シンセとギターの荘厳さとか。どうでもいいですがMother Loveの後のこの曲、かなりほっとします。心の絆もそうですけど、こういう「らしい」曲ってちょっと食傷気味になりながらもある意味ではみんなが望んでるものだったりするんですよね。今回のアルバム構成はこの曲の持つそうした部分が上手く機能したのでは。歌詞は前向きで、そういう意味でも安心感があります。
こうしてレビューしてみると改めてディーコン氏の特異性というか、不思議さというか、掴み所のなさが垣間見えてますます好きになっちゃいますね。皆さんはお気に入りの曲を見つけられたかな?この夏はみんなでディーコンさんを聞こう!(雑なまとめ)
John Deaconファンが勝手にクイーンのPVを語る③
John Deaconファンが勝手にクイーンのPVを語る① - As I Like It
John Deaconファンが勝手にクイーンのPVを語る② - As I Like It
↑これの続き
(18/12/20 すみません長らくリンク切れになっていたようです…修正しました。)
だいぶ遅くなってしまいましたが第三弾を公開いたします。前回まで動画を直貼りしてたんですが自分で見てみたら「ページ重!」ってなったので今回は曲名からとべるようにしてみました。
フレディの伝記映画が11月に公開することが決まり、ディーコンファンとしてはこれをきっかけに新たなディーコンフリークが生まれてほしいな…と淡く期待する次第です。
Play The Game
振り向きディーコンさん超かっこいい。サラリーマンみたいな格好してる?なんでお前だけplay the gameって言わないんだって?関係ないね!!!そんなことどうでもよくなるくらい、かっこいいは正義なのだ!この時期くらいからちょっと大人の男感でてきて堪らんね。
あとまあpv自体好き。謎演出&謎の小芝居挟むのも楽しい。てかフレディ、凄いギターの投げ方してるね。そりゃメイ様も自前ギター使いたくないって言うわ。
Good old fashioned lover boy
やたらかわいいディーコンさんが拝めます。ほんとこの頃のかわいさ…反則やで。服もディーコンさんにしては良い方だよ!ハイウエストも足長くみえるし!はぁー癒し。
Those were the days of my life
ディーコンさん、穏やかな表情してますね…それが無性に悲しい…。
フレディも美しい。それぞれの表情の違いに苦しくなるタイプのファンです。てかよく見たら手でシンバル叩いてるのなロジャー笑
It's a hard life
独特な世界観のpv。ノリノリなフレディ&メイ様と対照的なロジャー&ディーコンさん。うろうろふらふらしながらカメラに入ってくるのも面白いしロジャーの明らかに不機嫌そうな表情にも笑えるんだけどあのふわふわヘアでがっつりアイメイクされてるされるがままなディーコンさんにもウケる。アップの時のこの二人の表情、ムカついてるようにしか見えなくてじわります。
Now I'm Here
ライブ映像。びっくりするぐらいフレディとメイ様しか映らない。たまに全体と共に映るので目を皿のようにして見なければならない。かわいい頃のディーコンさんなんだからもっと見せてよー…
Another One Bites The Dust
かわいいからかっこいいへの移行時期のディーコンさん。黒の革ジャンとクールな表情が決まってる。弦を叩く姿から漂うちょい面白な雰囲気すらカバーするかわいた魅力に満ちたPV。他にもメイ様の不敵な笑み、フレディの髭・角付き被り物・タンクトップetcなど見所満載。
Bicycle Race
生尻が刺激的なPV。お尻大好きなメイ様の趣味かな?(風評被害)
この頃のディーコンさんはなんか中途半端というか、休日のお父さんに見えなくもない。いつもみたいな苦しそうな感じを出さずに手慣れた様子でしれっと口パクしてるのに突っ込み魂をくすぐられる人も(私)
Keep Yourself Alive
あまり映らないけど時々映るとその動きのかわいさに悶絶する。右手の動きと片足で足踏みするテンポの取り方、なんでそんな可愛くできるのか。あと時々フレディに見切れて映る表情がほんわかしていて癒される。この頃は問答無用で愛くるしいなあ!!!
Scandal
首に巻いてるスカーフみたいなのは一体…。それなりにかっこいい格好だとは思うんだけど…悲しいかなあまり似合ってなry おそらく髪短すぎるからだと思うな!!それでも終わり付近で一瞬フラッシュと共に抜かれるディーコンさんの笑顔はいつも通り素敵だし、そのちょっと後にベース弾きながらにこにこしてるのも良き哉。
The Miracle
ディーコンさんの真似してる子ども、ディーコンさんより元気があって活発そう………。いやなんだこのなんともいえなさは!!!11月公開のクイーンの映画見てもこういう気持ちになるんだろうか…。いやあのトレーラーめちゃくちゃ完成度高かったから大丈夫…きっと…。
ご本人様登場の時の安心感すげえ!やっぱりディーコンさんは本物が一番かわいい。あんまり子どもとコラボする気が無さそうなのがなんかもうディーコンさんまじディーコンさん。
Calling All Girls
いやごめん、まず設定とシナリオについて色々言わせてほしい。なんだこの茶番劇は!!!!!どういうストーリーなのこれ。メイ様とロジャーが怪訝そうな顔するのも分かるよ、分かる。檻から出れたのに説明がほとんどないのとか、まずフレディはなんで捕まってんだとか、フレディと向かい合って座ってた女の人が一瞬ディーコンさんに見えるとか(え)、とにかく突っ込みどころが多すぎてまともに見れない謎PV。
あ、ディーコンさんはみんなとお揃いの服着て基本精悍な顔つきをしててかっこよかったです。でもそんな印象を吹き飛ばすほどのわけわかめPVなんですよ。ごめんディーコンさん。悪いのは君でも私でもない、これ作ったプロデューサーだ。
Crazy Little Thing Called Love
フレディにしか目がいかないとか言わない←。だいたいシャツ破く必要あるのか。あと謎の赤目はなんだよ。フレディの趣味詰め込みすぎでしょ。
ディーコンさんは短髪過ぎる気もするけど革ジャンも表情も(好き勝手やってるボーカルとは対照的に)超クール。でもそんなすました表情からは少し幼さも見受けられてそこにそそられるね。大人の階段のーぼる~。
あと気になるのはメイ様のサングラスね…なんかでかくない?
Show must go on
継ぎ接ぎPV。でも結果的にクイーンのこれまでの軌跡を辿るという点で曲のテーマと合っている。時々映るディーコンさんの嬉しそうな表情に胸を締め付けられる。この曲は大サビ前のブリッジ部分の美しさに圧倒されるよね。普通に曲の感想になっちゃうけど。
I was born to love you
カラオケで百万回見た映像。たとえ映像のディーコンさんが綿毛時代だろうがそもそも顔がほとんどまともに映らなかろうが(嫌がらせか???)、この曲は日本で一番人気のクイーン曲だし映像付きでカラオケできるの最高だしおかげで誰の前で歌っても盛り上がるしほんとPV作ってくれて有り難うございますクイーンサイド様。
Too much love will kill you
継ぎ接ぎPVその2。ただPVだけじゃなくインタビューとかライブ映像も使ってて一応Show must go onとの違いは…ありまぁす!!
てかめっちゃかわいい若い頃のディーコンさんのアップが抜かれるの最高すぎません?それだけでもうお礼を言って良いレベル(正気か?)
No one but you
個人的トラウマ映像ランキング第一位。
メイ様とロジャーの力強い歌声、歌っている最中の表情からも読み取れる堪えきれない思い。そしてそれと比べると極めて対照的なディーコンさんの姿。冒頭から表情は希薄で、カメラには顔すら向けない。ファンの不安を決定付けたのは大サビ終わり直前に差し込まれたHeadlongのPV映像、そこでフレディを見て微笑むディーコンさんが見切れて、その直後映像が切り替わり映ったのはメイ様&ロジャーを静かに見つめるディーコンさんの顔。その何の感情も読み取れない冷たい真顔に私は思わず泣いた。この時点でディーコンさんの心がクイーンから離れてしまっているのが見ていて分かるから辛い。ディーコンさんにとってはフレディを思い出すことすら辛いのかもしれないと、そう思ってしまう罪深きPV。曲は感動的で好きなんだけどね…。
これを公開するのに一年以上かかってしまった理由はひとえにNo one but youにありますが、フレディ伝記映画が公開される前にちゃんと書いておきたい気持ちもあったのです。先日伝記映画のトレイラーを見たらディーコンさんがめちゃくちゃディーコンさんでテンションが上がりました。久しぶりの「最新映像」、期待したいと思います(いや本物じゃないけどね)
4/20(金)人力舎ライブどっきん「人力コント座」@新宿バティオス
(舞台で繰り広げられていた会話とか一応中途半端ではありますが拾ったつもりです。が言い回しとか、はたまた言ってる人物とか(!)全然違う可能性が大ですので信用はしすぎないで雰囲気で楽しんでください)
前座MC:本田兄弟
お兄ちゃんが骨折した話。
兄「舞台で骨折しちゃって」
兄を病院に連れていくと嫁と間違われた妹。
妹「何より嫌だったのはお兄ちゃんがそれを否定しないこと!」
全身麻酔までする大怪我。麻酔の混沌の中で兄が妹を一瞥し
妹「なんか口動かしてるのでよーく見ると『肉まん』って呟いてるんですよ。私を見て。だから私もう『帰ります』って」
兄「ナースさんに止められなかった?お嫁さん帰らないでくださいって」w
注意事項もろもろ。写真はOK、じゃんじゃんSNSにUPしてくださいとのこと。逆に動画はNG。
兄「あ、でもおすしは動画OKです」wwww
妹「ダメです!」
兄「一つでも許しちゃうとなし崩しになっちゃうからね」
なんで急におすしがw
と思ってたらこれがまさか企画の伏線になっていたとは…。
最後はいいともの拍手芸+一本締めという変化球w
ちなみに本田兄弟は二ヶ月ぶりのライブだということでした。
先日飯塚さんにネタ見せする機会があり、その際飯塚さんにめちゃくちゃ誉められたロマン峠。
木場(林田?)「せっかく褒められたのに森本が飯塚さんに『単独のチケット売れないんです。どうしたらいいですかね…』って相談し始めて」w
森本「それ聞いて井上がすっごい苦笑いで『そんなこと言うなよ…』って」ww
相談の結果、なんとロマン峠の単独の一日目アフタートークに飯塚さんが出演してくれることに。
森本「俺それを聞いて思わず『これが人力舎だぁ!』(身振りつき)って」w
会場ややウケw
このあと井上も同じことをやるが完全に滑り、03さんが来るからってフワフワしていると皆に突っ込まれるw
ちなみに単独のアフタートークでは飯塚さんだけでなく東京03三人全員出てくれるとのこと。
井上「だからもう今から二日目のチケットどう捌こうかって」w
何故か東京03の飯塚さんにめちゃくちゃハマっているロマン峠。他の芸人と何を話していても事あるごとにロマン峠の話に持っていきたがるw
森本「別の話をしてても、一呼吸おいたらすぐ『それでロマン峠はさあ…』って」www
林田「僕もこの間飯塚さんと春巻きのすごく美味しいお店に行ったんですけど…」
トークの入り方w
頼んだ春巻きを食べたらとても美味しく、感想を言おうとしたら間髪入れずに飯塚さんが『最近ロマン峠はどう?』ww 春巻きどこいったw
飯塚さんはロマン峠が好きすぎてロマン峠のLINEライブもチェックしているとのことww もはやただのファンw
ネタ前半
(タイトルは執筆者が便宜上つけたものです。後半も同様)
バオバブ(メモしていなかった…)
ターリーターキー「クリーニング屋からの帰路」
なかよし「キャラメルマキアート」
小林ぼっち「脚本家」
吉住「JKの会話」
おすし「ゴシップ好きな先生」
キズナ「勇者と伝説の剣」
ゲスト:かが屋「慰めたい男」
コントで使った缶コーヒーを飲むかが屋の二人w
賀屋は卯月林田とシェアハウスしているとのこと。とても仲良しな雰囲気で今度一緒に何かやりましょう!と卯月が言うと「ゾフィーさんより俺たちの方が好き?」と女みたいなことを言い出す賀屋w
ネタ後半
アンゲラー「しりとり」
Groovy Rubbish「レストラン」
岡野陽一「アルバイト斡旋おじさん」
田上よしえ「アラフォー世代の相席カフェへの対応」
本田兄妹「余計な一言を言う店主」
卯月「デリヘル男」
トンツカタン「俳優と特殊なファン」
ロマン峠「科学者の身分証明」
企画コーナー「おすし桜井クイズ」
担当:キズナ
参加者:おすし、ロマン峠、岡野陽一、本田兄妹(兄のみ)、?
今月の企画担当はキズナ。企画タイトルは「おすし桜井クイズ」。タイトルコール時点で笑いを漏らした方、握手させてください。しかし客席のだいたいは薄い反応w
岡野「いや誰向けの企画なの?」w
早くも企画の成功を危ぶむ参加者たちw この時点ではまだ桜井登場すらしていないw
ルールは二つのチームに分かれてどちらがクイズにより多く正解できたかを競うというもの。優勝者にはプレゼントもあるとのこと。
岡野「そもそもキズナが桜井を好きすぎるんだよ」
武田「桜井はほんと一番変な奴だからね。なに考えてるか分かんないから」
今日の企画の目的はみんなに桜井を好きになってもらうことだというキズナの二人。
小野「今日ライブ終わったら出待ちが山のようにいるかもよ」w
岡野は相手チームに相方の鐘ケ江がいることに不満を覗かせる。
鐘ケ江「いや俺ら藤子不二雄スタイルなんで。ビジネスパートナー」
武田「ね?相方もちょっと変でしょ?」www
小野「あとなにげに桜井が話し出すと鐘ケ江って下向いちゃうよね」w
確かによく押しきられてるよね(ラジオで)
そんなこんなで桜井登場。客席からはまばらな拍手w 意気込みを聞かれてふわふわしたコメントをする桜井w
芸人同士の絡みもそこそこに中央に置かれたパイプ椅子に一人座らせられる桜井。他の参加者は上手下手に分かれてごちゃっといる感じ。
役者が揃ったところで第一問。
武田「おすし桜井が憧れている人は誰でしょう!」
あからさまに興味ねえよ…という空気に包まれる会場w
岡野「誰だっていいだろそんなん…w」
桜井「そんなん言うんだったら帰れよ!!」www
桜井「やる気ないなら帰れ!」ww
挙げ句メンバーだけでなくお客さんにも言うww
その最中何故か急に遠くを見る仕草をする桜井w
武田「何してるのw」
桜井「いやお客さんの反応どうかなって」
小野「どうだった?」
桜井「まだ若干顔が強張ってる」wwwww
ライブも終盤なのにww
たぶん分かったと言う鐘ケ江。先に鐘ケ江チームから答えを聞いてみることに。
鐘ケ江「宮迫さんです」
鐘ケ江曰く、桜井はテレビへの出演情報をライブで告知する際『TVショー(ティーヴィーショー)』と言うと。
鐘ケ江「こいつ我が物顔で、そ知らぬ顔してパクってんすよ!」
更におすしのYoutubeで配信しているラジオのタイトル『チンピラの立ち話』もダウンタウンの漫才に対する横山やすしの批判が元になっていると。
鐘ケ江「それを安易にパクる!そういうあさはかな、あさはかな奴なんですよこいつは!」
鐘ケ江、日頃言いたいことを言えない鬱憤を晴らしてないか?w
対する岡野一派は桜井がレゲエに傾倒しているということでボブ・マーリーを選択。はたして正解は。
桜井「ぼくが憧れている人は、反町隆史です!」
崩れ落ちる一同ww
岡野「なんで反町なの?お笑いでもないしレゲエでもないし」
桜井「反町かっこ良くないっすか。顔とか。反町みたいな顔になりたいですもん」
岡野「無理じゃん!」
桜井「だから憧れなんですよ!頑張ってもなれないじゃないですか。なれないから憧れてるんですよ!」
岡野「お前ボールきたらきたで返し弱いな!!!」ww
武田「本当のことは言わないであげて!」www
更に武田から「この企画失敗です!」宣言w
まだ最初の問題なのにw
第二問は、
小野「キズナと桜井が一緒にキャンプに行ったとき、桜井が持ってきた驚きの品とはなんでしょう」
まずそもそもキズナと桜井の仲が良すぎるw
小野曰く、そのキャンプの日に桜井はジャークチキンというレゲエの聖地ジャマイカの料理に使われる肉を持参してきたとのこと。しかし小野が肉をたくさん持参してきたためその日ジャークチキンは使われなかった。
小野「それで次の日みたら桜井のジャークチキン、全部カラスに食われてた」www
それを見ての桜井の一言、
桜井『鳥って鳥食うんすね』wwww
答えを考える一同。
ちなみにキャンプ場で答えの品を出されたときのキズナの反応は『あー…そう』というものだったそうw
岡野「あんなに仲の良い二人なのに?」w
桜井「ネタとかじゃなく、本当に役立つものだと思って持ってきました」
この発言で食品ではないとターゲットを絞る。ちなみに男性よりも女性の方が買ったことある人が多いかもしれないとのこと。
武田「(客席に向かって)皆さん、真剣に考えてます?」w
客席を気にする武田w
答えを出す番になり、鐘ケ江チームは香水だと予想。対する岡野チーム、何故か三人でめちゃくちゃ盛り上がっている。
岡野「せーの、マ○ファナ!」wwwww
桜井「見たこともねえよ!」www
それはやってる奴の言い種w
桜井「し、知らねえよ!」
武田「やめなさい」ww
制止の仕方がリアルw
正解は、
桜井「正解は、お香でした~!」
図らずも二チームの答えの中間のような品w
桜井「でもマリ○ァナの匂いのお香だったんで」
なんで○リファナのにおい知ってるんだと詰められる桜井w
キズナが当時の状況を説明。
小野「テント入ったら片隅にお香のゾーンがあって、うわ縁起悪りい~って」
武田「ここ何か死んでる~って」ww
小野「それを桜井が一本一本さしていってる」www
絵面が面白すぎるw
第三問。
今のところ正解者がいないとのことで参加者から不満が。
武田「次は当てにいけると思います!」
舞台袖からアイマスクとイヤホンの刺さった(今はなき)iPodクラシックが登場。アイマスクをつけるため眼鏡を外す桜井。
岡野「お前、こんな顔してたんだな」w
武田「凛々しい」w
桜井、なすがままにアイマスクとイヤホンを装着させられる。ここまで(たしか)キズナのどっちか(おそらく武田?)が全部やってあげるという。仲良いな!!!
武田「さて桜井さん、ぼくの声聞こえますかー?」
桜井「聞こえます」
音量をあげて再チャレンジ。
武田「桜井さん聞こえますかー?」
桜井「聞こえます」w
再チャレンジ。
武田「桜井さん聞こえますかー?」
桜井「聞こえます!」www
正直wwww
桜井「だって八百長は嫌ですもん俺」
岡野「これでも相当音量上げてるよね!?」
桜井「てかさっきから全然音鳴ってないっすよ」
全員「「それ先言えよ!」」www
急遽ヘルプで呼ばれるGroovy Rubbishの類家ww ステージに上がったら何故かお客さんも芸人も微妙な反応w
類家「あれ、これ本気にしたらダメだったやつですか?」w
結局呼ばれた類家が操作して直るiPod。武田、もう一度呼び掛けるも桜井の反応なし。アイマスクとイヤホンをつけ静かに座っている桜井に、
小野(?)「なんかずっと見てられるね」w
ということでようやく第三問。舞台袖からピンクのぞうさん型じょうろを持って来る武田。
武田「この後桜井にこれを使ったモノボケのお題を出します。どんなボケをするでしょう」
早々に当たりをつける岡野チーム。頭の上にじょうろを乗せ、
井上「ラッキー池田で~す」
場内ややウケw
対する鐘ケ江チーム、
鐘ケ江「これしかないと思います」
股間をじょうろで隠し、
鐘ケ江「羽賀○二!」ww
岡野「それ俺も思った!」www
正解発表。武田、桜井のイヤホンとアイマスクを外し、じょうろを渡す。
武田「これで一発ギャグお願いします」
桜井、ちょっと迷ってからじょうろの口とバケツ部分の付け根を両手で握りフルスイングw
桜井「ゴルフ!」www
ジェスチャーwww
またしても崩れ落ちる芸人たちw
井上「ボケじゃないじゃん!」
桜井「じゃあなによ」
井上、またしてもラッキー池田をやらされるも桜井の反応は薄いw
鐘ケ江も○賀研二を披露するが、
桜井「いや羽○さんのち○ここんなひょろひょろじゃないでしょ」www
気にするとこそこかよ!w
正解者ゼロだったため桜井が独断で優勝者を決めることにw
桜井「じゃー岡野さんで!」
優勝商品は、
桜井「ぼくがDJやってる六本木のクラブに無料招待します!」
岡野「罰ゲームじゃん!」wwww
この後、岡野が話を広げようとするも無風の会話が数ターン続き、
武田「以上で企画のコーナーを終わりまーす!」www
強制終了w
エンディング
Groovy Rubbishがいつもの登場の仕方で告知しようとするが、
武田「いやそれおすしの後だと弱いよ」w
他にもかが屋が来週の企画を考えるコンビを決めるくじ引きに参加しようとしたり、キズナが「また企画やりたい」「次は誰をクイズにしようか」wwとか言ってたりしながら終演でした。
☆いやー楽しかった。
会場がとても良い雰囲気でみなさん面白かった。
前半、ターリーターキーや小林ぼっちは演技が上手くてすごく引き込まれて安心して笑えたな。吉住の独特な言葉回しも、なかよしの一つのボケの型を幾通りもの角度から攻めぬく感じもじわじわ面白かった。キズナのコントも良かった。「成人男性!」とかフレーズで笑っちゃうね。ゲストのかが屋さんは見せ方が上手くて大笑いしたな。我らがおすしはドラッグの下りがドカンとウケてた。
そして後半、アンゲラーは途中の「ゲーム変わってる!」とか「ものもらい」の下りとかハマったな。オチも平和で好き。Groovy Rubbishはキワモノかと思いきや随所に散りばめられたオーソドックスなボケに本人たちの根の真面目さを感じるw 岡野は独自の世界観にリアリティを持たせるのが上手いし面白いな。田上さん、まずそもそも出てくる単語がわからない人ばっかりだったのでは?w 私はめっちゃ笑いました。本田兄弟の力強くで笑いに持っていく感じ、大好き。ラスト三組は安定してたな。特にトンツカタンが良かった。あの内輪な感じw、サークル感が既視感ありまくりで最高だった。
そして何より企画ね!先月キズナが企画やるってなったから楽しみにしてたんだけどまさかの「おすし桜井クイズ」!誰得?完全にチンピラの立ち話リスナー得。キズナと桜井が仲良しなのに嬉しくなったけど、岡野、井上、本田兄チームも何気にキズナから「桜井大好きチーム」とか言われてたな。そういえば先月のコント座でもエンディングで何故か桜井が弄られてたわ。あれ確か岡野からだったはず。急に桜井に振るなwって思ったんだよ。伏線はこんなところにも潜んでいたのか。
てか武田の言うとおりおすしは二人とも変なコンビだから、その雰囲気を活かしたままネタとかやったらいいのになと思わんでもない。チンピラの立ち話のテンションで、めっちゃ屁理屈こねる桜井とそれにドン引きしつつ興味なさげに一応突っ込む鐘ケ江とか見たい。それだとボケツッコミ逆になっちゃうけど。あの普段のしゃべり方が絶妙にじわじわくるからあのまま漫才とかやってほしい。ファンの欲目かもしれないけど。
感想としては楽しかったのでまた来たいなと思いました。まる。
2017年観劇の記録 後半
後半です。本当は先日見に行ったミュージカルの感想でも書こうと思ったけど諸々の事情によりカット。
①8/25(金)KUNIO『夏の夜の夢』
KUNIOの『夏の夜の夢』観劇、いやー、楽しかった!夏の夜の夢って戯曲は「シェイクスピアって全然古くないじゃん!面白いじゃん!」って思ったきっかけの作品だからそれを今回舞台で初めて見れて良かった。現代演出がいわかんなくことごとくハマってたのに驚いた。見て良かったな。
— 畑上Check (@Check_Kinoko) August 25, 2017
公爵夫妻と妖精夫婦、職人たちと女王に仕える妖精がダブリングしてたのは記しておきたい。あとパックも。
— 畑上Check (@Check_Kinoko) August 25, 2017
違和感があったとすれば、ヒポリタの態度の軟化に説明がなかったことくらいかな。
— 畑上Check (@Check_Kinoko) August 25, 2017
とはいえ急に飛び出したフリースタイルダンジョンには流石にビックリしたけど笑 まあKUNIOは歌舞伎にもヒップホップ取り入れるグループなので…ということで。
夏の夜の夢は「シェイクスピアって面白いじゃん!」と感じたきっかけの作品なのでそれをこんな楽しい演出で見ることが出来てとても良かった。特に職人一座の芝居シーンは「はいこれ面白いシーンですよー!」と予め告知されているというかなりのハードル高めな場面なんですが、「面白くならなきゃいけない」というプレッシャーを易々とはね除けてくれた!今まで戯曲でも読んだし、映像でも何度も見たシーンですがこの舞台版が一番笑えたな。
昨日のKUNIOの公演、まず会場に入った瞬間圧倒されたな、舞台美術に。思わず「すごっ…」って呟いてしまうくらい綺麗だった。あれだけで異世界、日常から解き放たれた別世界に連れて行ってくれた。今度はTempestとかやってほしい~。
— 畑上Check (@Check_Kinoko) August 26, 2017
美術が最高だった。非日常の中の日常、不自然に真っ白な世界にしれっと溶け込む日用品。
登場人物について言うとまずハーミア可愛すぎ。ヘレナが卑屈になるのも分かるわ…。あと職人たちが皆若くて愛嬌があって愛らしかった…ピーター・クインスとかヘタレなおじさん的イメージだったのに何あのキュートさ…。
— 畑上Check (@Check_Kinoko) August 26, 2017
クインスは本当に可愛かった笑
ホラーが大の苦手な私ですが、こういう人の悪意をえぐり出すような怖さは大好物。難なく最後まで見れました。
推しについては最初のエントリーで思う存分語ったので良いとして笑、気になったのはサムの最後。
私はネタバレしたくなかったので前のバージョンを見てはいないのですが、サムが落ちて物語が終わる…となるとそれはぶっちゃけ今回のバージョンよりもはるかに後味が悪そうな気がしたな。『フランケンシュタイン』の怪物とか思い出してしまった。だから、平川が自ら産み出した怪物を結局自らの手で完全に葬ることに失敗する、という今回の終わり方には自分の中に暗い歓びを感じた。「こんなはずじゃなかったのに」って、自らのエゴによって最後には自ら災難を被るってのは人類の歴史を見てもあまりに普遍的。けれど、人間は学ぼうとしない。平川が「あれで一件落着」と考えてきれいな思い出で終わらせてしまう最後じゃなくて良かった。
③10/26@東京芸術劇場『リチャード三世』
劇ぴあから流れてきた写真の美しさに目を奪われて行くことに。リチャード三世という元々魅力的なヒール役を佐々木蔵之介が演じる。そりゃ見に行かない手はない。
で、観劇したわけだけどまず特筆したいのは舞台美術。大掛かりで凝っていてこれのためだけでも見に行く価値があった。演出は(リチャード三世を既に知っている人にとっては)めちゃくちゃ恣意的。容易に想像可能。戯画化されていると言っても良し。王になるまでの過程が丁寧に描かれていた分、その後没落していくまでの描き方がやや雑な印象を受けた。権力にしがみついたらあとは早急に転がり落ちていく一方だ、と言いたかったのかもしれないが。
リチャードの死に方は賛否両論ありそうだが、シェイクスピア(だと私は考えている)が引導を渡すという構図はメタ的、かつ不条理で面白いと思った。作品における「神」は結局のところ作者なのだから。
④10/27フェスティバルトーキョー『パレスチナ・イヤーゼロ』
パレスチナを舞台にしたイスラエル演出家の舞台。イスラエルではあわや上演中止というところまで追い込まれた、とのこと。実際に見てみると、ストレートなイスラエルのパレスチナ政策批判で驚いた。なるほど、分からないように届ける、ではなく、万民に「分かる」ように届ける必要があるのだ、パレスチナの悲惨さは。ドキュメンタリー的作りで、挟み込まれる再現ドラマ風の芝居、淡々と積み上げられていく衝撃的な事実と瓦礫の山。一時間という短い「演劇」であったが、観劇後に残った重く苦い後味は普段見る演劇の比ではなかった。恐ろしいのは、これが今現在もパレスチナという地域でなおも繰り返されているという現実である。
⑤11/3@東京芸術劇場『オセロー』
ほぼ裸舞台だったのが先月観たリチャード三世と対照的だった。イアーゴーのあの全方向に嫉妬しすぎて自己矛盾に陥ってる感じが良かった。彼が本当は何を望んでいたのか、どうしたかったのかってところにヒントを与えつつ不確かなままにしておく、その塩梅が心地好かったな。
— 畑上Check (@Check_Kinoko) November 3, 2017
ハードロック?が鳴り響くのに合わせてイアーゴーが本来の下道さを解放するあの場面はイアーゴーの言葉を聞こえないようにしたのが演出の妙だな。それまで言葉巧みに真意をかわし、隠し続けていた彼の本性がむき出しになるという。
— 畑上Check (@Check_Kinoko) November 3, 2017
オセローに白人を起用したのは面白い試みだと思う。「黒人」というレッテルから解放することで人の心に根付く差別心が如何様にも適用されることを示した。学校の教室という空間ではどんな人間でも差別する側・される側になり得るように、差別は本来「枠」を越えて行われるもの。それを浮き彫りにした。
— 畑上Check (@Check_Kinoko) November 3, 2017
最初キャシオーにハグしたオセローがその手でイアーゴーを抱き締めたところで前半が終わるというのは象徴的だった。後半ではオセローとイアーゴーはほぼ付かず離れずで行動してるんだけどいかにそうなったかがあの場面の抱擁に集約されてるな。
— 畑上Check (@Check_Kinoko) November 3, 2017
布で覆われた仕切りが取り払われると裸舞台にガラス張りの部屋が現れる。開かれた空間はイアーゴーの底知れない悪意や、この世界そのものの広がりを、ガラスによって閉鎖された部屋は見えているようで見えない人の心、登場人物らが生きる狭い世界を思わせた。主要人物が最後あの部屋に集結する意味。
— 畑上Check (@Check_Kinoko) November 3, 2017
最後のシーンでは狭い世界・狭い考えに囚われてその中で全てが終わっていくイメージを持った。
— 畑上Check (@Check_Kinoko) November 3, 2017
ツイートしなかった部分でほんのりと思ったことは、イアーゴーが無意識のうちにオセローに承認されたいという欲求を抱いているのではないかということ。承認されたい、と思いつつもオセローが「ムーア」であるという差別意識でその欲求が押さえつけられている。あり得ない、そんなはすがない、という自らの差別意識と憧憬の狭間で自己矛盾に陥っているのではないか、など。
2017年度観劇の記録~前半~
シェイクスピアの言葉の力を感じられる劇だったかと言えばそこは去年見たヘンリー四世の方が上手かった気がする。役者の力量なのかな。こちらのハムレットは多様な解釈を観客に与えられ得る劇だと思った。ヘンリー四世の方はエンタメ性を重視してたからね。そこは歴史劇と悲劇の違い上仕方ないけど。
— 畑上Check (@Check_Kinoko) April 19, 2017
演出については役者をdoublingさせることの意味合いについて考えたくなったのと、ポローニアス一家そしてホーレイショーとハムレットの距離感の違和感、あとクローディアスその人についての演出すべて、解釈の余地が色々ありそうで見ながら考え込んでしまうような場面がいくつかあったね。
— 畑上Check (@Check_Kinoko) April 19, 2017
クローディアスの最後、あの演出は私か今まで見てきた、そして想像してきたイメージと全く違ってて、うーん面白かったな。最初から何かクローディアスについては違和感があったんだけど、それは私が今まで考えてきたクローディアス像を覆すものだったからなんだな。
— 畑上Check (@Check_Kinoko) April 19, 2017
②5/14(日)蜷川幸雄シアター『ジュリアス・シーザー』
凄く良かったのはそれまでの私のジュリアス・シーザーって作品の読みを良い意味でひっくり返してきたからってのもある。戯曲読んでて「ふーん」って感じだった場面が実際に舞台に掛けると大きな意味を成したりね。
— 畑上Check (@Check_Kinoko) May 14, 2017
演出について気になった点としてはまず最初に役者全員が舞台に出揃って一斉にコートと帽子を脱ぐシーンは視覚的に圧倒された。あとキャシアスとブルータスの死のシーンでシーザーのように血が吹き出る演出がなかったのも意図的なものを感じた。あとはキャシアスの人物描写に興味深いものがあったね。
— 畑上Check (@Check_Kinoko) May 14, 2017
昨日見たジュリアス・シーザーで気になった部分にブルータスとキャシアスの問答のシーンがある。私はあのシーンは文人ブルータスと軍人キャシアスの相容れない部分を観客に提示する非常にシリアスなシーンだと考えていた。でも蜷川演出では対決の中身は少し拗れた印象に、またおかしみすら感じられた。
— 畑上Check (@Check_Kinoko) May 15, 2017
最初まじで「なんでこのシリアスなシーンで観客は笑ってるんだろう…」と不気味に感じていたんだけど、あの演出ではキャシアスが怒っていることとブルータスが怒っていることとの間に決定的なズレがあるということが際立っていたので、そうした意味では確かに笑えるのかなと今は思う。
— 畑上Check (@Check_Kinoko) May 15, 2017
でめその決定的なズレ、っていうのは軍人・文人としてのズレじゃないんだよね。清廉潔白で何物も正しく公平に見ようとするブルータスにはキャシアスがブルータスの何に憤慨しているのかが見えてこない。そしてそれをキャシアス自身も直接伝えようとはしていない。その認識のズレが滑稽で悲しいんだな。
— 畑上Check (@Check_Kinoko) May 15, 2017
理想主義者ブルータスと現実主義者キャシアスの最初で最後の対決場面がフィリパイの戦い前夜のシーン。でも蜷川演出ではキャシアスの現実主義者としての側面以上に強調されてた部分があって、それが理由であの対決シーンも原作とは違った意味を持つことになったんだろう。
— 畑上Check (@Check_Kinoko) May 15, 2017
にしてもあのキャシアスはやりすぎだと思う笑
③6/11(日)シェイクスピアシアター 『お気に召すまま』
シェイクスピアシアターは二度目の観劇。前回はロミジュリ、今回はお気に召すまま。
毎回音楽の使い方に疑問を覚えてしまうのがたまに傷なのだけど、今回はそんなことも凌駕してしまうくらいロザリンドが最高だった。ジェイクイズも良かったな~。シェイクスピアシアターは作品解釈に力を入れるのではなく如何にシェイクスピアを素直に、プレインに演出するかに力を注いでいるように感じる。シェイクスピアを素材のまま楽しみたい人には一番おすすめなのではないかな。
評判は聞きつつ一度も見たことがなかった子供のためのシェイクスピアシリーズ。吉田鋼太郎はこのシリーズでオセローのイアーゴーを演じたらしい(めっちゃ見たかった)
リア王はとても思い入れの強い作品だったのでどんな演出になるか楽しみにしていた。感想としては、さすがに子供のためのと銘打っているだけあってとても分かりやすい演出になっていた。子どもが飽きそうな長台詞は何人かで分担させていたり、台詞自体を分かりやすいものにしていたり、時おりギャグを混ぜこんでみたり…細かい演出上の工夫が楽しい。
リアの凄みと狂気、エドマンドの哀しみ、姉二人の女としての愚かしさ…作品上鍵となる人間の一筋縄ではいかない人間らしさ、そういったものが子供でも分かるように、しかし大人でも十分考えさせるように提示されていて良かった。
⑤7/16(日)@新国立劇場『怒りをこめてふり返れ』
『怒りをこめてふり返れ』観劇。詳しい感想はまた後にするとして取り合えず個人的に一番気になってたlost causeの訳は「時代遅れの正義」だった。私が一番初めに読みそして一番衝撃を受けた『怒りを~』での訳「敗れた正義」と近い。
— 畑上Check (@Check_Kinoko) July 16, 2017
lost causeが「負け犬」的意味だと知ってからは「敗れた正義」って訳を「すっっっごく良い訳だしあえてだろうけど、でも誤訳だよね…」って思ってたんだよね。だから今回私が一番好きだったlost causeの訳が肯定されたようで嬉しかったな。
— 畑上Check (@Check_Kinoko) July 16, 2017
「僕は敗れた正義かもしれない。でも君が愛してくれるならそんなことはどうだっていいと思えたんだ。」ほんと良い台詞だわ。今回の訳について言えば、戯曲読んでて「うん?」ってなった台詞の多くがかなり説得力をもって受け入れられた。これは役者さんの演技であったり演出のおかげでもあるのかな。
— 畑上Check (@Check_Kinoko) July 16, 2017
主人公のジミーがとにかく良かった。自分の脆さを隠すために攻撃的にならざるを得ないジミー・ポーターの、根本にある不安定な危うさであったり繊細さ、不器用さというのが実によく表現されていたな。あと戯曲読んだイメージよりも行き場のない彼のどうしようもない情けなさ・弱さが誇張されてた印象。
— 畑上Check (@Check_Kinoko) July 16, 2017
妻であるアリソンは結構物静かな妙に落ち着いた女性というイメージで読んでたんだけど、今回は彼女の本来持つ天真爛漫さ、無邪気さが表に出ていた。アリソンはそれまでのイメージより激しかった。静かにジミーを制するという印象だったから、舞台でのアリソンは思った以上に魅力的に映ったな。
— 畑上Check (@Check_Kinoko) July 16, 2017
中村倫也のジミーは、背がスラッと高くて遠目で見てもかっこよかった分「俺みたいな不細工が…」って台詞で「説得力ゼロか!!!」って思ったけど笑、みんなでいるときの刺々しい態度とアリソンと二人でいる時のあんまりにも弱々しい姿のギャップににやにやしてしまった。いや~良いジミー観たわ。
— 畑上Check (@Check_Kinoko) July 16, 2017
この作品も上記の『リア王』同様思い入れの強い作品なので四月にチケットを取って以来ずっと楽しみにしていた。
今回の『怒りを~』の演出・翻訳で改めてジミーの話す台詞の数々に胸を打たれた。私の大好きな、maybe I'm a lost-cause...から始まる一連の台詞はもちろん、ジミーが父親の死について語る場面、初めて読んだときから印象深い場面だがしかし文字で読むのと実際に見るのとではやはり切迫感が違う。その他様々な場面が実際に命を持って舞台で演じられているのを見たとき、私はこれを目にすることができただけでもう充分だという気持ちになったものだ。
私の感想はもしかしたら元々大好きな作品であるが故のバイアスがかかっているのかもしれないが、しかしそんなことを考えてもあの日私が得た沸き立つほどの感動に水を差すだけだろう。ずっと上演を熱望していた作品の舞台を見ることができた、という何よりの感動に。
追記(2018/1/17)
『怒りをこめてふり返れ』が小田嶋雄志翻訳戯曲賞を授賞していた。私自身この上演の際その翻訳に感動した人間なのでとても嬉しい。おめでとうございます。
oasis解散後のファンがLiam GallagherのAs You Wereを聴いた
「なんかoasis解散したんだって」
忘れもしないあの日、ネットサーフィンをしていた私はたまたま見つけたその見出しをoasisのファンであった母親に伝えた。ちょうど夕飯の準備をしていた母はそれを聞くと「またいつものネタでしょ」と言って笑った。まさか本当に、あの兄弟が完全に仲を違えてしまうなど想像すらしていなかったかのように。
しかしoasisは本当に解散してしまった。以来ノエルはソロ活動に勤しみ、リアムはリアムでoasis時代の仲間達とバンドを組み直した。oasisの面影が色濃く残るも、確実にoasisとは違ういびつな幻影。母親はノエルのソロアルバムは購入するも、Beady Eyeのアルバムには見向きもしなかった。リアムの声に惚れてoasisファンになったのにも関わらず。
と、当時の私は不思議に思ったものだが、その後私自身がoasisファンになったことで母の気持ちが分かるようになった。母が愛したのは唯一無二のリアムの声である。しかし、アルバムを聞き進めていくにつれてリアムの声は少しずつ変容し、その魅力は褪せていった。対照的にノエルはどんどんと自らの声に味を足していき、歌についてはリアム以上の安定感を手に入れた。母はノエルソロを聞くたび「ノエルは年を取って良い声になったね」と言っていた。声という武器すら、もはやリアムだけのものではなくなっていたのだ。
だが母も私も大きな思い違いをしていた。リアムは確かに唯一無二の声の持ち主だ。しかしそれと同時に、彼にはもうひとつ、声以上の力をもつ武器を持っていた。
それは、リアムがリアムであるということそのものである。
Beady Eyeが解散し、しばらく息を潜めていたリアムが突如発表したソロデビュー。リアムがまた仕事をするのか、その程度の認識だった私は、ソロデビュー曲であるWall of GlassをYoutubeで試聴した際、あまりの衝撃にしばし呆然としてしまった。そしてその瞬間に私はこれまでリアムの魅力を少しも理解していなかったことに気がついた。
リアムは唯一無二の声の持ち主である。そしてそれと同時に、唯一無二のロックンロールスターだった。
Wall of Glassを聴いた時に感じた胸の高鳴りは、oasisのMorning Gloryを初めて聴いたときのそれと類似していた。このわくわく、どきどき、期待、興奮、歓喜、これら全てが入り交じったような言い知れぬ高揚感はボーカルがリアム・ギャラガーでなければ感じられないものだった。リアムの声、そしてリアムという存在そのものが、ロックンロールが本来持つ夢と希望を、彼のいない数年間の間に世界が忘れかけていたものを眼前に突き付けた。Wall of Glassでリアムが投げた石は、リアムを取り囲んでいた世間の冷たい壁を粉々に打ち砕き、世界はリアム・ギャラガーの帰還を今か今かと待ちわびた。
そして、リアムは戻ってきた。
As you wereという、リアムがリアムであることをこれでもかと示すアルバムを引っ提げて。その一曲一曲に、かつて皆が愛した彼の魂を込めて。
全ての曲がリアム・ギャラガーを活かし、リアムをリアム足らしめている。リアムの好きな音楽のエッセンス、リアムらしい歌い方、メロディ、編曲、どこを取っても頭から爪先までリアムが詰まっている。
そんなアルバム曲の中でも私が気に入ったのはPaper Crownだ。この曲はリアムが作った曲ではない。アルバムの共同制作者が作ったものだ。元々この曲のメロディ、アレンジ共に気に入っていたがそれを知った後、もう一度改めて聞いてみて思った。この曲がこれほど素晴らしい曲になり得たのは、ひとえに共同制作者の方々がリアムの良さを最大限に引き出すことを考えて作曲・編曲したからだ。序盤のアコースティック、その後の主張しすぎずしかし確実に盛り上げる伴奏はリアムの天性のボーカルを引き立て、またメロディは彼の声が最も魅力的に映える音域を主としつつ彼の裏声の美しさをも引き出している。リアムのあの声の上に更にリアムの声が重なって奏でられる贅沢なハーモニーにうっとりと聞き惚れた者も多いだろう。これら全ては、リアム・ギャラガーのためだけに施された故意の芸術なのだ。
この一曲は、アルバム成功の理由を物語っている。リアムの復活を、その何者にも代えがたい天性の魅力を信じた人々による、彼のためだけのアルバム、それがこのAs you wereだった。それはグループとしての成功を重視するバンドの中にあってはきっと起こり得なかったろう。ソロになったことで、リアムはもう一度ロックンロールスターに返り咲いた。
今の私がリアムのアルバムを聞いて思うことは一つ。
oasisはやはり、ノエル一人のものではなかった。oasisは二人のものなのだ。どちらが欠けてもoasisになり得ないのだ。
oasis復活を夢見る私が、ふともうoasisは復活しなくても良いかもしれないと、アルバムを聴きながらそう思う瞬間があった。結局のところoasisというバンドは、バンドという体をとりながら実際はギャラガー兄弟の共同プロデュース事業だった。しかし一緒にいることがもはや互いの、もしくは片方の魅力を殺すことでしかないのであれば、それぞれが自分のために生きて行けば良いのだと。
来月、ノエルの新作を手元に置いた私は一体何を思うのだろう。
今までノエルのソロを聞いてこんな風に思うことはなかった。むしろ、ロックなナンバーを聞けば頭にリアムの顔がちらつくことが多かった。果たして私は、今と同じ気持ちになるのだろうか。全ては一ヶ月後にかかっている。
John Deaconファンが勝手にクイーンのPVを語る②
John Deaconファンが勝手にクイーンのPVを語る① - As I Like It
↑これの続き(18/12/20 リンク切れ修正しました)
~概要~
クイーンのベーシストJohn Deacon氏のファンである筆者がディーコンファン的目線を特化してお送りするクイーンのPV紹介(というよりコメント)記事。
ディーコン氏のファンを増やすという大義名分を掲げながらもその実書いてる本人がただただ楽しいだけというステキな企画。それぞれ動画リンクも貼ってあるので「何言ってんだこいつ」と思ったら逐一確認してみて下さい。そしてあわよくばこっち側へおいで(ストレートな勧誘)
Killer Queen
ジャケットが決まってるディーコンさん。でもその中のシャツは何柄と呼べばいいんだい…。ただやっぱこの頃は問答無用でかわいい。二番のサビ前のところのベース、フレディの動きも相まってキュートです。指のきれいさに目が行くね。
A Kind of Magic
前半での古めかしい格好してるディーコンさん、かっこかわいいです。なのに後半、他の皆は魔法で変身してかっこよくなるはずなのに…あなたなんですかそのパジャマみたいなシャツは…。でも前半の浮浪者みたいなみすぼらしい格好がとてもお似合いだったので高ポイント!(いやそれもどうよ)その格好でくるくる回ってるのかわいいよ、バンジョーみたいなのにこにこしながらひいてるのかわいいよ、かわいいんだよディーコンさん(よく考えたらフレディも魔法使いの格好のが合ってたな)
Las Palabras de Amor
終始下を向いてるディーコンさん、カメラもそんなディーコンさんを下から煽りで取るという気の効かせっぷり!(だからどうした)
Don't Stop Me Now
ちょっとした表情がかわいい。下からの煽りではお口のかわいさがよく分かる。しかしこのpvばかりはそれよりギターソロのときのメイ様の微笑みのが心に残る。
Who Wants To Live Forever
ディーコンさんの額が後退している様子がよく分かります(何も誉めてない)
Fat bottomed Girls
あんま映らないけどなんか目とか瞑っちゃってやたらかっこいい。悦に入るディーコンさん…すてき♡
I Want To Break Free
ディーコンさんの女装が見れる!!!!!(ただしババア)
相変わらずの綿毛ヘアー。ふーって吹いたら散り散りになってどこかへ飛んでいっちゃいそうだね!
Somebody To Love
俯きがちにベースをひくディーコンさんがよく映る、ただそれだけで価値があるpv。華奢で髪も長くてほんとかわいいね。若くてかわいい頃のディーコンさんを堪能できる良pvです。最後になってコーラスでも参加してる(してない。口パク)ので歌った(ふりした)後お口をむぎゅって閉じるかわいい癖が見れる。てかディーコンさんの口パク、慣れてない感がほんとキュート、アドラブル、ファビュラス。あ、曲も素晴らしいよ。
Radio Ga Ga
たんぽぽ頭がふわっふわで嫌でも主張してくる、にも関わらず存在感が薄い奇跡。ロジャーがかっこいいのでそっちを見てください(諦め)
余談ですがこのpvで使われてるメトロポリスって映画はvip先生の動画で使われてるアレです。
Princes of the universe
A Kind of MagicのPV的なみすぼらしい&謎に裾の長いコートを羽織っている。どうせなら帽子も被ってて欲しかったな(爆)
You're my best friend
ピアノ弾きながら頑張って口パクするディーコンさん萌え。ロジャーが楽しそうにコーラスしてて嬉しいです。(ディーコン曲だしね)
Save me
The game系pvの中ではディーコンさんのかっこよさ控え目、というか影が薄ry
Flash
ディーコンさん、よく映りますが…何そのセーター…センスが気になってディーコンさんの横顔の綺麗さにあまり感激できない……………(酷)
I want it all
ほんとこの人は無駄に苦しそうに口パクするよねえ…そういうところが好きなんだけど。しかしこのpvではロジャーもメイ様もフレディもかっこいいのに…いやディーコンさんもまあかっこよく映ってるんだけど…その、なんだろう…髪、かな…原因は…うん…。
Innuendo
他の皆はまだ元の顔が分かる描き方になっているというのに…なんであんただけピカソタッチなんじゃ…もはや誰やねん…ディーコンさんの面影ないやないか…なんでや、なんでディーコンさんはいつもこうなんや…そのウインク、その絵柄で見せられてもなんも嬉しないで…
Friends Will Be Friends
このpvはディーコンさんがとにかく楽しそう、嬉しそうで泣ける。表情の一つ一つがどれをとっても良くてねえ…満員のファンに囲まれて、ほんとに満足げな表情をしてるんですよ…うううう…
もちろんそれでなくても泣けるpvです。ファンの声も収録されててファンのための曲ってのがよく分かる。あとCDではフェードアウトで終わる曲なんですがこのpvでは…是非ご覧ください。
まだまだ続くよ!(と言いつつ次でラストかな?)
6/17 更新しました!(まさか半年以上かかるとは。そしてこちらもリンク修正しました。)