As I Like It

「好きなことを好きなだけ」をモットーに好きなものについて好き勝手書くブログ。

4/20(金)人力舎ライブどっきん「人力コント座」@新宿バティオス

(舞台で繰り広げられていた会話とか一応中途半端ではありますが拾ったつもりです。が言い回しとか、はたまた言ってる人物とか(!)全然違う可能性が大ですので信用はしすぎないで雰囲気で楽しんでください)



前座MC:本田兄弟


お兄ちゃんが骨折した話。

兄「舞台で骨折しちゃって」

兄を病院に連れていくと嫁と間違われた妹。

妹「何より嫌だったのはお兄ちゃんがそれを否定しないこと!」

全身麻酔までする大怪我。麻酔の混沌の中で兄が妹を一瞥し

妹「なんか口動かしてるのでよーく見ると『肉まん』って呟いてるんですよ。私を見て。だから私もう『帰ります』って」

兄「ナースさんに止められなかった?お嫁さん帰らないでくださいって」w

注意事項もろもろ。写真はOK、じゃんじゃんSNSにUPしてくださいとのこと。逆に動画はNG。

兄「あ、でもおすしは動画OKです」wwww

妹「ダメです!」

兄「一つでも許しちゃうとなし崩しになっちゃうからね」

なんで急におすしがw
と思ってたらこれがまさか企画の伏線になっていたとは…。

最後はいいともの拍手芸+一本締めという変化球w
ちなみに本田兄弟は二ヶ月ぶりのライブだということでした。


OPトーク:卯月、トンツカタン、ロマン峠

先日飯塚さんにネタ見せする機会があり、その際飯塚さんにめちゃくちゃ誉められたロマン峠。

木場(林田?)「せっかく褒められたのに森本が飯塚さんに『単独のチケット売れないんです。どうしたらいいですかね…』って相談し始めて」w

森本「それ聞いて井上がすっごい苦笑いで『そんなこと言うなよ…』って」ww

相談の結果、なんとロマン峠の単独の一日目アフタートークに飯塚さんが出演してくれることに。

森本「俺それを聞いて思わず『これが人力舎だぁ!』(身振りつき)って」w

会場ややウケw
このあと井上も同じことをやるが完全に滑り、03さんが来るからってフワフワしていると皆に突っ込まれるw

ちなみに単独のアフタートークでは飯塚さんだけでなく東京03三人全員出てくれるとのこと。

井上「だからもう今から二日目のチケットどう捌こうかって」w

何故か東京03の飯塚さんにめちゃくちゃハマっているロマン峠。他の芸人と何を話していても事あるごとにロマン峠の話に持っていきたがるw

森本「別の話をしてても、一呼吸おいたらすぐ『それでロマン峠はさあ…』って」www

林田「僕もこの間飯塚さんと春巻きのすごく美味しいお店に行ったんですけど…」

トークの入り方w
頼んだ春巻きを食べたらとても美味しく、感想を言おうとしたら間髪入れずに飯塚さんが『最近ロマン峠はどう?』ww 春巻きどこいったw

飯塚さんはロマン峠が好きすぎてロマン峠のLINEライブもチェックしているとのことww もはやただのファンw


ネタ前半
(タイトルは執筆者が便宜上つけたものです。後半も同様)


バオバブ(メモしていなかった…)

ターリーターキー「クリーニング屋からの帰路」

なかよし「キャラメルマキアート

小林ぼっち「脚本家」

吉住「JKの会話」

おすし「ゴシップ好きな先生」

キズナ「勇者と伝説の剣」

ゲスト:かが屋「慰めたい男」



中MC:かが屋トンツカタン、卯月

コントで使った缶コーヒーを飲むかが屋の二人w
賀屋は卯月林田とシェアハウスしているとのこと。とても仲良しな雰囲気で今度一緒に何かやりましょう!と卯月が言うと「ゾフィーさんより俺たちの方が好き?」と女みたいなことを言い出す賀屋w


ネタ後半


アンゲラー「しりとり」

Groovy Rubbish「レストラン」

岡野陽一「アルバイト斡旋おじさん」

田上よしえ「アラフォー世代の相席カフェへの対応」

本田兄妹「余計な一言を言う店主」

卯月「デリヘル男」

トンツカタン「俳優と特殊なファン」

ロマン峠「科学者の身分証明」



企画コーナー「おすし桜井クイズ」
担当:キズナ
参加者:おすし、ロマン峠、岡野陽一、本田兄妹(兄のみ)、?


今月の企画担当はキズナ。企画タイトルは「おすし桜井クイズ」。タイトルコール時点で笑いを漏らした方、握手させてください。しかし客席のだいたいは薄い反応w

岡野「いや誰向けの企画なの?」w

早くも企画の成功を危ぶむ参加者たちw この時点ではまだ桜井登場すらしていないw
ルールは二つのチームに分かれてどちらがクイズにより多く正解できたかを競うというもの。優勝者にはプレゼントもあるとのこと。

岡野「そもそもキズナが桜井を好きすぎるんだよ」

武田「桜井はほんと一番変な奴だからね。なに考えてるか分かんないから」

今日の企画の目的はみんなに桜井を好きになってもらうことだというキズナの二人。

小野「今日ライブ終わったら出待ちが山のようにいるかもよ」w

岡野は相手チームに相方の鐘ケ江がいることに不満を覗かせる。

鐘ケ江「いや俺ら藤子不二雄スタイルなんで。ビジネスパートナー」

武田「ね?相方もちょっと変でしょ?」www

小野「あとなにげに桜井が話し出すと鐘ケ江って下向いちゃうよね」w

確かによく押しきられてるよね(ラジオで)

そんなこんなで桜井登場。客席からはまばらな拍手w 意気込みを聞かれてふわふわしたコメントをする桜井w
芸人同士の絡みもそこそこに中央に置かれたパイプ椅子に一人座らせられる桜井。他の参加者は上手下手に分かれてごちゃっといる感じ。
役者が揃ったところで第一問。

武田「おすし桜井が憧れている人は誰でしょう!」

あからさまに興味ねえよ…という空気に包まれる会場w

岡野「誰だっていいだろそんなん…w」

桜井「そんなん言うんだったら帰れよ!!」www

桜井「やる気ないなら帰れ!」ww

挙げ句メンバーだけでなくお客さんにも言うww
その最中何故か急に遠くを見る仕草をする桜井w

武田「何してるのw」

桜井「いやお客さんの反応どうかなって」

小野「どうだった?」

桜井「まだ若干顔が強張ってる」wwwww

ライブも終盤なのにww

たぶん分かったと言う鐘ケ江。先に鐘ケ江チームから答えを聞いてみることに。

鐘ケ江「宮迫さんです」

鐘ケ江曰く、桜井はテレビへの出演情報をライブで告知する際『TVショー(ティーヴィーショー)』と言うと。

鐘ケ江「こいつ我が物顔で、そ知らぬ顔してパクってんすよ!」

更におすしのYoutubeで配信しているラジオのタイトル『チンピラの立ち話』もダウンタウンの漫才に対する横山やすしの批判が元になっていると。

鐘ケ江「それを安易にパクる!そういうあさはかな、あさはかな奴なんですよこいつは!」

鐘ケ江、日頃言いたいことを言えない鬱憤を晴らしてないか?w
対する岡野一派は桜井がレゲエに傾倒しているということでボブ・マーリーを選択。はたして正解は。

桜井「ぼくが憧れている人は、反町隆史です!」

崩れ落ちる一同ww

岡野「なんで反町なの?お笑いでもないしレゲエでもないし」

桜井「反町かっこ良くないっすか。顔とか。反町みたいな顔になりたいですもん」

岡野「無理じゃん!」

桜井「だから憧れなんですよ!頑張ってもなれないじゃないですか。なれないから憧れてるんですよ!」

岡野「お前ボールきたらきたで返し弱いな!!!」ww

武田「本当のことは言わないであげて!」www

更に武田から「この企画失敗です!」宣言w
まだ最初の問題なのにw

第二問は、

小野「キズナと桜井が一緒にキャンプに行ったとき、桜井が持ってきた驚きの品とはなんでしょう」

まずそもそもキズナと桜井の仲が良すぎるw
小野曰く、そのキャンプの日に桜井はジャークチキンというレゲエの聖地ジャマイカの料理に使われる肉を持参してきたとのこと。しかし小野が肉をたくさん持参してきたためその日ジャークチキンは使われなかった。

小野「それで次の日みたら桜井のジャークチキン、全部カラスに食われてた」www

それを見ての桜井の一言、

桜井『鳥って鳥食うんすね』wwww

答えを考える一同。
ちなみにキャンプ場で答えの品を出されたときのキズナの反応は『あー…そう』というものだったそうw

岡野「あんなに仲の良い二人なのに?」w

桜井「ネタとかじゃなく、本当に役立つものだと思って持ってきました」

この発言で食品ではないとターゲットを絞る。ちなみに男性よりも女性の方が買ったことある人が多いかもしれないとのこと。

武田「(客席に向かって)皆さん、真剣に考えてます?」w

客席を気にする武田w

答えを出す番になり、鐘ケ江チームは香水だと予想。対する岡野チーム、何故か三人でめちゃくちゃ盛り上がっている。

岡野「せーの、マ○ファナ!」wwwww

桜井「見たこともねえよ!」www

それはやってる奴の言い種w

桜井「し、知らねえよ!」

武田「やめなさい」ww

制止の仕方がリアルw
正解は、

桜井「正解は、お香でした~!」

図らずも二チームの答えの中間のような品w

桜井「でもマリ○ァナの匂いのお香だったんで」

なんで○リファナのにおい知ってるんだと詰められる桜井w
キズナが当時の状況を説明。

小野「テント入ったら片隅にお香のゾーンがあって、うわ縁起悪りい~って」

武田「ここ何か死んでる~って」ww

小野「それを桜井が一本一本さしていってる」www

絵面が面白すぎるw

第三問。
今のところ正解者がいないとのことで参加者から不満が。

武田「次は当てにいけると思います!」

舞台袖からアイマスクとイヤホンの刺さった(今はなき)iPodクラシックが登場。アイマスクをつけるため眼鏡を外す桜井。

岡野「お前、こんな顔してたんだな」w

武田「凛々しい」w

桜井、なすがままにアイマスクとイヤホンを装着させられる。ここまで(たしか)キズナのどっちか(おそらく武田?)が全部やってあげるという。仲良いな!!!

武田「さて桜井さん、ぼくの声聞こえますかー?」

桜井「聞こえます」

音量をあげて再チャレンジ。

武田「桜井さん聞こえますかー?」

桜井「聞こえます」w

再チャレンジ。

武田「桜井さん聞こえますかー?」

桜井「聞こえます!」www

正直wwww

桜井「だって八百長は嫌ですもん俺」

岡野「これでも相当音量上げてるよね!?」

桜井「てかさっきから全然音鳴ってないっすよ」

全員「「それ先言えよ!」」www

急遽ヘルプで呼ばれるGroovy Rubbishの類家ww ステージに上がったら何故かお客さんも芸人も微妙な反応w

類家「あれ、これ本気にしたらダメだったやつですか?」w

結局呼ばれた類家が操作して直るiPod。武田、もう一度呼び掛けるも桜井の反応なし。アイマスクとイヤホンをつけ静かに座っている桜井に、

小野(?)「なんかずっと見てられるね」w

岡野「即身仏即身仏」ww

ということでようやく第三問。舞台袖からピンクのぞうさん型じょうろを持って来る武田。

武田「この後桜井にこれを使ったモノボケのお題を出します。どんなボケをするでしょう」

早々に当たりをつける岡野チーム。頭の上にじょうろを乗せ、

井上「ラッキー池田で~す」

場内ややウケw
対する鐘ケ江チーム、

鐘ケ江「これしかないと思います」

股間をじょうろで隠し、

鐘ケ江「羽賀○二!」ww

岡野「それ俺も思った!」www

正解発表。武田、桜井のイヤホンとアイマスクを外し、じょうろを渡す。

武田「これで一発ギャグお願いします」

桜井、ちょっと迷ってからじょうろの口とバケツ部分の付け根を両手で握りフルスイングw

桜井「ゴルフ!」www

ジェスチャーwww
またしても崩れ落ちる芸人たちw

井上「ボケじゃないじゃん!」

桜井「じゃあなによ」

井上、またしてもラッキー池田をやらされるも桜井の反応は薄いw
鐘ケ江も○賀研二を披露するが、

桜井「いや羽○さんのち○ここんなひょろひょろじゃないでしょ」www

気にするとこそこかよ!w

正解者ゼロだったため桜井が独断で優勝者を決めることにw

桜井「じゃー岡野さんで!」

優勝商品は、

桜井「ぼくがDJやってる六本木のクラブに無料招待します!」

岡野「罰ゲームじゃん!」wwww

この後、岡野が話を広げようとするも無風の会話が数ターン続き、

武田「以上で企画のコーナーを終わりまーす!」www

強制終了w


エンディング

Groovy Rubbishがいつもの登場の仕方で告知しようとするが、

武田「いやそれおすしの後だと弱いよ」w

他にもかが屋が来週の企画を考えるコンビを決めるくじ引きに参加しようとしたり、キズナが「また企画やりたい」「次は誰をクイズにしようか」wwとか言ってたりしながら終演でした。





☆いやー楽しかった。
会場がとても良い雰囲気でみなさん面白かった。

前半、ターリーターキーや小林ぼっちは演技が上手くてすごく引き込まれて安心して笑えたな。吉住の独特な言葉回しも、なかよしの一つのボケの型を幾通りもの角度から攻めぬく感じもじわじわ面白かった。キズナのコントも良かった。「成人男性!」とかフレーズで笑っちゃうね。ゲストのかが屋さんは見せ方が上手くて大笑いしたな。我らがおすしはドラッグの下りがドカンとウケてた。

そして後半、アンゲラーは途中の「ゲーム変わってる!」とか「ものもらい」の下りとかハマったな。オチも平和で好き。Groovy Rubbishはキワモノかと思いきや随所に散りばめられたオーソドックスなボケに本人たちの根の真面目さを感じるw 岡野は独自の世界観にリアリティを持たせるのが上手いし面白いな。田上さん、まずそもそも出てくる単語がわからない人ばっかりだったのでは?w 私はめっちゃ笑いました。本田兄弟の力強くで笑いに持っていく感じ、大好き。ラスト三組は安定してたな。特にトンツカタンが良かった。あの内輪な感じw、サークル感が既視感ありまくりで最高だった。

そして何より企画ね!先月キズナが企画やるってなったから楽しみにしてたんだけどまさかの「おすし桜井クイズ」!誰得?完全にチンピラの立ち話リスナー得。キズナと桜井が仲良しなのに嬉しくなったけど、岡野、井上、本田兄チームも何気にキズナから「桜井大好きチーム」とか言われてたな。そういえば先月のコント座でもエンディングで何故か桜井が弄られてたわ。あれ確か岡野からだったはず。急に桜井に振るなwって思ったんだよ。伏線はこんなところにも潜んでいたのか。

てか武田の言うとおりおすしは二人とも変なコンビだから、その雰囲気を活かしたままネタとかやったらいいのになと思わんでもない。チンピラの立ち話のテンションで、めっちゃ屁理屈こねる桜井とそれにドン引きしつつ興味なさげに一応突っ込む鐘ケ江とか見たい。それだとボケツッコミ逆になっちゃうけど。あの普段のしゃべり方が絶妙にじわじわくるからあのまま漫才とかやってほしい。ファンの欲目かもしれないけど。

感想としては楽しかったのでまた来たいなと思いました。まる。

2017年観劇の記録 後半

後半です。本当は先日見に行ったミュージカルの感想でも書こうと思ったけど諸々の事情によりカット。


①8/25(金)KUNIO『夏の夜の夢』


とはいえ急に飛び出したフリースタイルダンジョンには流石にビックリしたけど笑 まあKUNIOは歌舞伎にもヒップホップ取り入れるグループなので…ということで。
夏の夜の夢は「シェイクスピアって面白いじゃん!」と感じたきっかけの作品なのでそれをこんな楽しい演出で見ることが出来てとても良かった。特に職人一座の芝居シーンは「はいこれ面白いシーンですよー!」と予め告知されているというかなりのハードル高めな場面なんですが、「面白くならなきゃいけない」というプレッシャーを易々とはね除けてくれた!今まで戯曲でも読んだし、映像でも何度も見たシーンですがこの舞台版が一番笑えたな。

美術が最高だった。非日常の中の日常、不自然に真っ白な世界にしれっと溶け込む日用品。

クインスは本当に可愛かった笑


②9/28、10/5@東京芸術劇場人間風車

ホラーが大の苦手な私ですが、こういう人の悪意をえぐり出すような怖さは大好物。難なく最後まで見れました。
推しについては最初のエントリーで思う存分語ったので良いとして笑、気になったのはサムの最後。
私はネタバレしたくなかったので前のバージョンを見てはいないのですが、サムが落ちて物語が終わる…となるとそれはぶっちゃけ今回のバージョンよりもはるかに後味が悪そうな気がしたな。『フランケンシュタイン』の怪物とか思い出してしまった。だから、平川が自ら産み出した怪物を結局自らの手で完全に葬ることに失敗する、という今回の終わり方には自分の中に暗い歓びを感じた。「こんなはずじゃなかったのに」って、自らのエゴによって最後には自ら災難を被るってのは人類の歴史を見てもあまりに普遍的。けれど、人間は学ぼうとしない。平川が「あれで一件落着」と考えてきれいな思い出で終わらせてしまう最後じゃなくて良かった。


③10/26@東京芸術劇場『リチャード三世』

劇ぴあから流れてきた写真の美しさに目を奪われて行くことに。リチャード三世という元々魅力的なヒール役を佐々木蔵之介が演じる。そりゃ見に行かない手はない。
で、観劇したわけだけどまず特筆したいのは舞台美術。大掛かりで凝っていてこれのためだけでも見に行く価値があった。演出は(リチャード三世を既に知っている人にとっては)めちゃくちゃ恣意的。容易に想像可能。戯画化されていると言っても良し。王になるまでの過程が丁寧に描かれていた分、その後没落していくまでの描き方がやや雑な印象を受けた。権力にしがみついたらあとは早急に転がり落ちていく一方だ、と言いたかったのかもしれないが。
リチャードの死に方は賛否両論ありそうだが、シェイクスピア(だと私は考えている)が引導を渡すという構図はメタ的、かつ不条理で面白いと思った。作品における「神」は結局のところ作者なのだから。

④10/27フェスティバルトーキョー『パレスチナ・イヤーゼロ』

パレスチナを舞台にしたイスラエル演出家の舞台。イスラエルではあわや上演中止というところまで追い込まれた、とのこと。実際に見てみると、ストレートなイスラエルパレスチナ政策批判で驚いた。なるほど、分からないように届ける、ではなく、万民に「分かる」ように届ける必要があるのだ、パレスチナの悲惨さは。ドキュメンタリー的作りで、挟み込まれる再現ドラマ風の芝居、淡々と積み上げられていく衝撃的な事実と瓦礫の山。一時間という短い「演劇」であったが、観劇後に残った重く苦い後味は普段見る演劇の比ではなかった。恐ろしいのは、これが今現在もパレスチナという地域でなおも繰り返されているという現実である。


⑤11/3@東京芸術劇場『オセロー』


ツイートしなかった部分でほんのりと思ったことは、イアーゴーが無意識のうちにオセローに承認されたいという欲求を抱いているのではないかということ。承認されたい、と思いつつもオセローが「ムーア」であるという差別意識でその欲求が押さえつけられている。あり得ない、そんなはすがない、という自らの差別意識と憧憬の狭間で自己矛盾に陥っているのではないか、など。

2017年度観劇の記録~前半~

シェイクスピアおたくなので9割がたシェイクスピア劇です。


①4/19(水)@東京芸術劇場ハムレット


②5/14(日)蜷川幸雄シアター『ジュリアス・シーザー

にしてもあのキャシアスはやりすぎだと思う笑


③6/11(日)シェイクスピアシアター 『お気に召すまま』

シェイクスピアシアターは二度目の観劇。前回はロミジュリ、今回はお気に召すまま。
毎回音楽の使い方に疑問を覚えてしまうのがたまに傷なのだけど、今回はそんなことも凌駕してしまうくらいロザリンドが最高だった。ジェイクイズも良かったな~。シェイクスピアシアターは作品解釈に力を入れるのではなく如何にシェイクスピアを素直に、プレインに演出するかに力を注いでいるように感じる。シェイクスピアを素材のまま楽しみたい人には一番おすすめなのではないかな。


④7/15(土)子供のためのシェイクスピアリア王

評判は聞きつつ一度も見たことがなかった子供のためのシェイクスピアシリーズ。吉田鋼太郎はこのシリーズでオセローのイアーゴーを演じたらしい(めっちゃ見たかった)
リア王はとても思い入れの強い作品だったのでどんな演出になるか楽しみにしていた。感想としては、さすがに子供のためのと銘打っているだけあってとても分かりやすい演出になっていた。子どもが飽きそうな長台詞は何人かで分担させていたり、台詞自体を分かりやすいものにしていたり、時おりギャグを混ぜこんでみたり…細かい演出上の工夫が楽しい。
リアの凄みと狂気、エドマンドの哀しみ、姉二人の女としての愚かしさ…作品上鍵となる人間の一筋縄ではいかない人間らしさ、そういったものが子供でも分かるように、しかし大人でも十分考えさせるように提示されていて良かった。


⑤7/16(日)@新国立劇場『怒りをこめてふり返れ』


この作品も上記の『リア王』同様思い入れの強い作品なので四月にチケットを取って以来ずっと楽しみにしていた。
今回の『怒りを~』の演出・翻訳で改めてジミーの話す台詞の数々に胸を打たれた。私の大好きな、maybe I'm a lost-cause...から始まる一連の台詞はもちろん、ジミーが父親の死について語る場面、初めて読んだときから印象深い場面だがしかし文字で読むのと実際に見るのとではやはり切迫感が違う。その他様々な場面が実際に命を持って舞台で演じられているのを見たとき、私はこれを目にすることができただけでもう充分だという気持ちになったものだ。
私の感想はもしかしたら元々大好きな作品であるが故のバイアスがかかっているのかもしれないが、しかしそんなことを考えてもあの日私が得た沸き立つほどの感動に水を差すだけだろう。ずっと上演を熱望していた作品の舞台を見ることができた、という何よりの感動に。


追記(2018/1/17)
『怒りをこめてふり返れ』が小田嶋雄志翻訳戯曲賞を授賞していた。私自身この上演の際その翻訳に感動した人間なのでとても嬉しい。おめでとうございます。

oasis解散後のファンがLiam GallagherのAs You Wereを聴いた

「なんかoasis解散したんだって」


忘れもしないあの日、ネットサーフィンをしていた私はたまたま見つけたその見出しをoasisのファンであった母親に伝えた。ちょうど夕飯の準備をしていた母はそれを聞くと「またいつものネタでしょ」と言って笑った。まさか本当に、あの兄弟が完全に仲を違えてしまうなど想像すらしていなかったかのように。

しかしoasisは本当に解散してしまった。以来ノエルはソロ活動に勤しみ、リアムはリアムでoasis時代の仲間達とバンドを組み直した。oasisの面影が色濃く残るも、確実にoasisとは違ういびつな幻影。母親はノエルのソロアルバムは購入するも、Beady Eyeのアルバムには見向きもしなかった。リアムの声に惚れてoasisファンになったのにも関わらず。

と、当時の私は不思議に思ったものだが、その後私自身がoasisファンになったことで母の気持ちが分かるようになった。母が愛したのは唯一無二のリアムの声である。しかし、アルバムを聞き進めていくにつれてリアムの声は少しずつ変容し、その魅力は褪せていった。対照的にノエルはどんどんと自らの声に味を足していき、歌についてはリアム以上の安定感を手に入れた。母はノエルソロを聞くたび「ノエルは年を取って良い声になったね」と言っていた。声という武器すら、もはやリアムだけのものではなくなっていたのだ。

だが母も私も大きな思い違いをしていた。リアムは確かに唯一無二の声の持ち主だ。しかしそれと同時に、彼にはもうひとつ、声以上の力をもつ武器を持っていた。


それは、リアムがリアムであるということそのものである。


Beady Eyeが解散し、しばらく息を潜めていたリアムが突如発表したソロデビュー。リアムがまた仕事をするのか、その程度の認識だった私は、ソロデビュー曲であるWall of GlassをYoutubeで試聴した際、あまりの衝撃にしばし呆然としてしまった。そしてその瞬間に私はこれまでリアムの魅力を少しも理解していなかったことに気がついた。


リアムは唯一無二の声の持ち主である。そしてそれと同時に、唯一無二のロックンロールスターだった。


Wall of Glassを聴いた時に感じた胸の高鳴りは、oasisのMorning Gloryを初めて聴いたときのそれと類似していた。このわくわく、どきどき、期待、興奮、歓喜、これら全てが入り交じったような言い知れぬ高揚感はボーカルがリアム・ギャラガーでなければ感じられないものだった。リアムの声、そしてリアムという存在そのものが、ロックンロールが本来持つ夢と希望を、彼のいない数年間の間に世界が忘れかけていたものを眼前に突き付けた。Wall of Glassでリアムが投げた石は、リアムを取り囲んでいた世間の冷たい壁を粉々に打ち砕き、世界はリアム・ギャラガーの帰還を今か今かと待ちわびた。


そして、リアムは戻ってきた。
As you wereという、リアムがリアムであることをこれでもかと示すアルバムを引っ提げて。その一曲一曲に、かつて皆が愛した彼の魂を込めて。

全ての曲がリアム・ギャラガーを活かし、リアムをリアム足らしめている。リアムの好きな音楽のエッセンス、リアムらしい歌い方、メロディ、編曲、どこを取っても頭から爪先までリアムが詰まっている。

そんなアルバム曲の中でも私が気に入ったのはPaper Crownだ。この曲はリアムが作った曲ではない。アルバムの共同制作者が作ったものだ。元々この曲のメロディ、アレンジ共に気に入っていたがそれを知った後、もう一度改めて聞いてみて思った。この曲がこれほど素晴らしい曲になり得たのは、ひとえに共同制作者の方々がリアムの良さを最大限に引き出すことを考えて作曲・編曲したからだ。序盤のアコースティック、その後の主張しすぎずしかし確実に盛り上げる伴奏はリアムの天性のボーカルを引き立て、またメロディは彼の声が最も魅力的に映える音域を主としつつ彼の裏声の美しさをも引き出している。リアムのあの声の上に更にリアムの声が重なって奏でられる贅沢なハーモニーにうっとりと聞き惚れた者も多いだろう。これら全ては、リアム・ギャラガーのためだけに施された故意の芸術なのだ。

この一曲は、アルバム成功の理由を物語っている。リアムの復活を、その何者にも代えがたい天性の魅力を信じた人々による、彼のためだけのアルバム、それがこのAs you wereだった。それはグループとしての成功を重視するバンドの中にあってはきっと起こり得なかったろう。ソロになったことで、リアムはもう一度ロックンロールスターに返り咲いた。


今の私がリアムのアルバムを聞いて思うことは一つ。


oasisはやはり、ノエル一人のものではなかった。oasisは二人のものなのだ。どちらが欠けてもoasisになり得ないのだ。


oasis復活を夢見る私が、ふともうoasisは復活しなくても良いかもしれないと、アルバムを聴きながらそう思う瞬間があった。結局のところoasisというバンドは、バンドという体をとりながら実際はギャラガー兄弟の共同プロデュース事業だった。しかし一緒にいることがもはや互いの、もしくは片方の魅力を殺すことでしかないのであれば、それぞれが自分のために生きて行けば良いのだと。

来月、ノエルの新作を手元に置いた私は一体何を思うのだろう。
今までノエルのソロを聞いてこんな風に思うことはなかった。むしろ、ロックなナンバーを聞けば頭にリアムの顔がちらつくことが多かった。果たして私は、今と同じ気持ちになるのだろうか。全ては一ヶ月後にかかっている。

John Deaconファンが勝手にクイーンのPVを語る②

John Deaconファンが勝手にクイーンのPVを語る① - As I Like It

↑これの続き(18/12/20 リンク切れ修正しました)

 

~概要~

クイーンのベーシストJohn Deacon氏のファンである筆者がディーコンファン的目線を特化してお送りするクイーンのPV紹介(というよりコメント)記事。

ディーコン氏のファンを増やすという大義名分を掲げながらもその実書いてる本人がただただ楽しいだけというステキな企画。それぞれ動画リンクも貼ってあるので「何言ってんだこいつ」と思ったら逐一確認してみて下さい。そしてあわよくばこっち側へおいで(ストレートな勧誘)

 

 

youtu.be

Killer Queen
ジャケットが決まってるディーコンさん。でもその中のシャツは何柄と呼べばいいんだい…。ただやっぱこの頃は問答無用でかわいい。二番のサビ前のところのベース、フレディの動きも相まってキュートです。指のきれいさに目が行くね。

 

youtu.be

A Kind of Magic
前半での古めかしい格好してるディーコンさん、かっこかわいいです。なのに後半、他の皆は魔法で変身してかっこよくなるはずなのに…あなたなんですかそのパジャマみたいなシャツは…。でも前半の浮浪者みたいなみすぼらしい格好がとてもお似合いだったので高ポイント!(いやそれもどうよ)その格好でくるくる回ってるのかわいいよ、バンジョーみたいなのにこにこしながらひいてるのかわいいよ、かわいいんだよディーコンさん(よく考えたらフレディも魔法使いの格好のが合ってたな)

 

youtu.be

Las Palabras de Amor
終始下を向いてるディーコンさん、カメラもそんなディーコンさんを下から煽りで取るという気の効かせっぷり!(だからどうした) 

 

youtu.be

Don't Stop Me Now
ちょっとした表情がかわいい。下からの煽りではお口のかわいさがよく分かる。しかしこのpvばかりはそれよりギターソロのときのメイ様の微笑みのが心に残る。

 

youtu.be

Who Wants To Live Forever
ディーコンさんの額が後退している様子がよく分かります(何も誉めてない)

 

youtu.be

Fat bottomed Girls
あんま映らないけどなんか目とか瞑っちゃってやたらかっこいい。悦に入るディーコンさん…すてき♡

 

youtu.be

I Want To Break Free
ディーコンさんの女装が見れる!!!!!(ただしババア)
相変わらずの綿毛ヘアー。ふーって吹いたら散り散りになってどこかへ飛んでいっちゃいそうだね!

 

youtu.be

Somebody To Love
俯きがちにベースをひくディーコンさんがよく映る、ただそれだけで価値があるpv。華奢で髪も長くてほんとかわいいね。若くてかわいい頃のディーコンさんを堪能できる良pvです。最後になってコーラスでも参加してる(してない。口パク)ので歌った(ふりした)後お口をむぎゅって閉じるかわいい癖が見れる。てかディーコンさんの口パク、慣れてない感がほんとキュート、アドラブル、ファビュラス。あ、曲も素晴らしいよ。

 

youtu.be

Radio Ga Ga
たんぽぽ頭がふわっふわで嫌でも主張してくる、にも関わらず存在感が薄い奇跡。ロジャーがかっこいいのでそっちを見てください(諦め)
余談ですがこのpvで使われてるメトロポリスって映画はvip先生の動画で使われてるアレです。

 

youtu.be

Princes of the universe
A Kind of MagicのPV的なみすぼらしい&謎に裾の長いコートを羽織っている。どうせなら帽子も被ってて欲しかったな(爆)

 

youtu.be

You're my best friend
ピアノ弾きながら頑張って口パクするディーコンさん萌え。ロジャーが楽しそうにコーラスしてて嬉しいです。(ディーコン曲だしね)

 

youtu.be

Save me
The game系pvの中ではディーコンさんのかっこよさ控え目、というか影が薄ry

 

youtu.be

Flash
ディーコンさん、よく映りますが…何そのセーター…センスが気になってディーコンさんの横顔の綺麗さにあまり感激できない……………(酷)

 

youtu.be

I want it all
ほんとこの人は無駄に苦しそうに口パクするよねえ…そういうところが好きなんだけど。しかしこのpvではロジャーもメイ様もフレディもかっこいいのに…いやディーコンさんもまあかっこよく映ってるんだけど…その、なんだろう…髪、かな…原因は…うん…。

 

youtu.be

Innuendo
他の皆はまだ元の顔が分かる描き方になっているというのに…なんであんただけピカソタッチなんじゃ…もはや誰やねん…ディーコンさんの面影ないやないか…なんでや、なんでディーコンさんはいつもこうなんや…そのウインク、その絵柄で見せられてもなんも嬉しないで…

 

youtu.be

Friends Will Be Friends
このpvはディーコンさんがとにかく楽しそう、嬉しそうで泣ける。表情の一つ一つがどれをとっても良くてねえ…満員のファンに囲まれて、ほんとに満足げな表情をしてるんですよ…うううう…
もちろんそれでなくても泣けるpvです。ファンの声も収録されててファンのための曲ってのがよく分かる。あとCDではフェードアウトで終わる曲なんですがこのpvでは…是非ご覧ください。

 

 

まだまだ続くよ!(と言いつつ次でラストかな?)

 

6/17 更新しました!(まさか半年以上かかるとは。そしてこちらもリンク修正しました。)

John Deaconファンが勝手にクイーンのPVを語る③ - As I Like It

John Deaconファンが勝手にクイーンのPVを語る①

※相変わらずいらない前置きが無駄に長いです。

※ほぼ私の大ファンであるJohn Deacon氏のことしか語ってないです。

 

去る8月19日、John Deaconの誕生日を控えた私はその日一日中QueenのPVを見ていた。理由は簡単、その日66歳になるJohn Deaconを称えるべくTwitter上でDeacon氏がイケてるように見えるQueenのPV10選を(独断と偏見に基づいて)決めるためだ。Deacon氏がイケていればなんでも良い、とにかくDeacon氏の魅力を皆に伝えたい、大のDeaconファンである私はそう思ってせっせとPV毎にメモを書き連ね、最終的にはDeaconさんが特に映えるPV10選を決め、そこからメモに書かれていた表現をライトに編集し直してTwitterに載せた。それでも若干(というか大分)気持ち悪さが滲み出ていたかもしれないが…。

 

というわけで今回のエントリーはファイルの整理中に発見した当時のメモをありのままの状態で供養するという試みである。投稿にあたり改めて読み直してみたところ若干どころか大分気持ち悪かった(表現にしても目の付け所にしても)ちなみに動画のリンクも貼っておくので「こいつ何言ってんだ…」となった時は是非己の目で確かめてほしい。(ダイレクトマーケティング

 

 

 

 

(以下原文ママ

 

 

 

 Bohemian Rhapsody

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口パクディーコンさんいっぱい。
Mamaパートはディーコンさんの緊張ぎみ真顔がカメラにぬかれまくる。そこベースとピアノしか伴奏ないからね。仕方ないね。

 

We're the champions

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髪型的にはディーコンさんのかわいさ最盛期。ベースひくときに指をなめるディーコンさん特有の癖がいっぱい拝める。大サビのところで指をペロッと舐めて「デデデーン♪」のところのベースをひくディーコンさんがカメラに抜かれてるけどめちゃかわです。

 

Back Chat

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格好はアレだけどなんかアップになる部分の何とも言えないかっこよさはこれ以前、またこれ以後のディーコンさんには見られないもので貴重。これは曲自体めちゃくちゃかっこいいのでそこも注目してください。ディーコン作詞作曲ですよ!!!

 

One Vision(extended version)

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冒頭でディーコンさんの頭部の後退に哀愁感じつつ、豪快な寝転がり方だったり歌ってるはずがないのに何故か誰より辛そうに口パクをする姿だったり、ドラムを叩くレアなお姿だったり、横顔の造形の美しさだったり、カメラの前でふざける様子だったり、まあとにかく見所満載です。まじ語り尽くせない。要するに、くそかわいい。萌え。

 

Body language

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Back Chatよろしくこの時期のディーコンさんにしかないかっこよさ。指ならしのシーン、かっこよすぎて心臓止まるかと。(ちなみにメイ様のはかわいい。)しかもアップですよ。ディーコンファンを殺しにかかっている。最後のにこっ、も素敵ぎて動悸息切れ気付けが。Hot Space全般に言えることでもあるけど、この曲はベースラインも好きです。

 

Headlong

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上目づかいかつ困り眉のディーコンさんを拝める
ベースひいてるときのかっこよさとそれ以外のときのギャップよ。。。かわいいディーコンさんとかっこ良いディーコンさん、両側面から見た良さが詰まってる。バランス型mv(?)

 

Breakthru

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ディーコンさんがさんざんな目に遭う。見せ場のベースソロがよりにもよってトンネルでの撮影。案の定真っ暗で全然見えない。ラストの手を挙げて走ってくるシーンでも前を走るゲスト出演者(ロジャーの彼女)に完全に被ってる。それでも楽しそうだからなんでもいいです。

 

I'm going slightly mad

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とりあえず言いたいのはこのpvみんなかわいいです。ご多分に漏れずディーコンさんもかわいさメーター振り切りまくり。おどけた顔するディーコンさん、優しい顔するディーコンさん、ちょっと辛そうな顔するディーコンさん、道化の帽子被って悲しそうな顔するディーコンさん(かわいい)、真顔で首をぶんぶん振るディーコンさん(かわいい)、色んな(かわいい)表情が見れる。

 

The Invisible Man

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このPVのディーコンさんは帽子効果もあってか後期pvにしては珍しく可愛いよりもかっこいいの方が勝ってる。関係ないけどメイ様増殖のシーンは笑える。

 

Spread Your Wings

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寒そうなディーコンさん萌え。鼻が赤いの萌え、かわいい。
余談ですがこの時期のディーコンさんの髪型が一番好きです。(それだけかい)

 

We Will Rock You

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ろっきゅーのときのやけくそ気味の動きが萌え。萌えしか言ってないけどまじで萌えなんですよ。寒いだろうによく頑張ったね。いい子だね。

 

Hammer To Fall

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格好はただのつなぎにしか見えないのに胸元空いててえろい。このディーコンさんは男っぽくて、色っぽくて見ててどきどきする。大人の男の人って感じですね。

 

Tie Your Mother Down

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髪がスッキリ&腕を露出している…!!!白い…!

 

Seven Seas Of Rhye

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若くて可愛いディーコンさんと中後期のディーコンさんが夢のコラボ(なんだこのpvは。後から作ったのは分かるが挿入が雑すぎる)

 

Liar

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後半でディーコンさんの見せ場が。おーでろんのマイクパフォーマンス(完全に腰がひけてるけど一生懸命な口パク)とやたら気合いの入ったベースソロ(ただしカメラは指にフォーカスするため顔は映らない)ただしここ以外はほぼ存在感空気。

 

Love of my life

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ディーコンさんは休憩中。最初にちょっと映るよん

 

 

 

長いので続きます。

続き(こちらもリンク切れ修正しました)→ John Deaconファンが勝手にクイーンのPVを語る② - As I Like It

『人間風車』舞台初日を観に行った話

※前半は作者のどうでも良い日常話がダラダラ綴られているので(逆にいうとそこまではネタバレなし)感想だけ見たい人はスクロール推奨。
※あとその感想についても私の大ファンである今野浩喜氏のことしか書いてないので悪しからず。




舞台『人間風車』の初日の公演を観に行った。

元々芝居好きかつ出演者である今野浩喜の大ファンである私は今日という日を心待ちにしており、前日の夜は楽しみにしすぎたせいか修学旅行前夜の小学生ばりに夜眠れなくなってしまった。結局明け方近くに寝落ちした挙げ句起きて時計を見て真っ青になりこれは夢だと言い聞かせてもう一度布団に入った。つまり二度寝した。

雨がどしゃどしゃいう音が気になって目が覚めたのはそれから数時間後。寝すぎて逆にぼーっとする頭で何気なく時計を見たら昼どころか最早夜に近い時間になっていたので青ざめるを通り越して血の気がスーッと引いた。急いで身支度をして池袋行きの電車に飛び乗り芸劇に降り立てばエレベーターの前で生真面目そうな眼鏡のお兄さんがオペラグラスを売っていて、それが目に入った瞬間反射的に「しまったーーーー!!!」と心の中で絶叫。てか実際声に出た。U-25シートで良席は期待してなかったしオペラグラスは必須だって昨日までは覚えていたのに…。完全に寝惚け頭による人災なので何の手当てもなし。おまけに慌ててたせいかロビーに飾られていたであろうガリッペ(今野浩喜ファンの呼称のひとつ)による献花も見逃してしまった。早寝早起きの大切さをこんなところで噛み締める羽目になるとは。

案の定、U-25チケットで通された席は二階の一番後方の席でオペラグラスを持参しなかったことをつくづく後悔した。開演まで少し時間があったので購入したパンフレットに掲載されていた今野浩喜氏のインタビューを読もうとしたが一行目でネタバレの気配を感じて咄嗟に本を閉じた。後から読んでみたらやはり重要なネタバレが含まれていたのでパンフレットについては観劇後の拝読を強くおすすめする。

仕方ないので貰ったチラシの束(本かってぐらい分厚い)をパラパラと眺めていたら音楽が変わり少しずつ暗くなる。そこからの二時間はあまりに濃密で瞬く間に過ぎていった。




(以下ネタバレあり)





のっけから今野氏が王様役で出てきたときは変な声出そうになった。イメージ通り、いやこれまで何億回と頭のなかでイメージしたそれより遥かにしっくりきた国王のお姿にまず「これはファンが見た夢じゃないよな…?」と疑心暗鬼になるオタク。最初の三谷幸喜のくだりは池袋サンシャイン劇場東京サンシャインボーイズをかけてるのかな?なんて思ったけど冷静に考えてここは芸劇、東京芸術劇場。うん、関係ないね!だからというわけでもないが、そこのくだりは全体的にややウケだった(おい)後でパンフレット読んだらあの辺りはどうやらアドリブらしい。うん、だと思った。逆に安心した(するな)
ちなみに王様登場の台詞は毎回変える(ことを義務付けられている)とのこと。そんならもう全通するしかないじゃん…(できない)次見るときはS席で見るぞ…(見るんかい)

てなわけでこんな劇の初っぱなから今野氏を(しかもこんな美味しい役で)見れるとは思っておらず少なからず動揺していると次の場面では今野氏が住職に。しかもなんと関西弁。頭によぎるのはこないだテレビで見たあのキャラ。混乱状態のまま場面が変わり次は世界的絵本作家、次は童話の主人公…などなどもう供給過多すぎて物語が半分過ぎる頃には「もっかい観る…もっかい観る…」と上の空で呟く急性今野中毒者がここに。コントキャラ感溢れる脇役の数々を次々にこなす氏を見て懐かしく嬉しい気持ちでいっぱいになり、前半が終わる頃には完全にお腹いっぱい、もう満腹で食べれましぇんといった状態だった。が、物語の真髄、そして今野氏の演技の真髄はこの後訪れる急転直下超絶怒濤の悲劇パートにこそあった。


ホームページに記載されていた今野氏の役柄は刑事の蒲田である。この人物は後半に少しだけ登場し、すぐさま舞台上からいなくなってしまう。しかしその役のインパクト、そして重要性は前半に氏が演じた如何なる端役の比ではない。
「ビル」に体を乗っ取られ、子どもたちを次々と襲う殺人鬼と化す蒲田。一度大きく奇声を発した後、物も云わずただ淡々と子どもを殺めるその姿は衝撃的だった。躊躇いなくずんずんと子どもたちの群れへ歩いていき、初めに子どもに殴りかかった時、その背中から「蒲田の姿をしたナニカ」を見出だして身震いした。ノリアキを殺める場面でも蒲田は顔を一切こちらに向けず、ただその背中だけが彼の、「ビル」の静かなる狂気を冷ややかに、壮絶に表していた。
この場面について今野氏はパンフレットのインタビューで元々二つのバージョンを用意していたと語っていた。一つは奇声をあげながら襲うバージョン、もうひとつが今回舞台で見せたもの。今野氏は「派手に動くと芝居が下手なのがバレる」自分を「演出・殺陣指導の方が活かしてくれた」と振り返っていたが、私はこの場面において今野氏が特定のキャラクターではなく、かぎりなく“無”に近いナニカを演じたことに注目したい。そこに居たのはビルでもなく、蒲田でもなく、「強大な悪意と目的に突き動かされて動く意思持たぬ人形」だ。乗り移ってビルと同化したのではなく、ビルによって動かされているナニカ。コント師として長年キャラクターになりきることで演技をしてきた氏がこういった役柄を演じたことは良い意味でショックが大きかった。演技の奥深さを思い知らされる、挑戦的で大きな意義を持つワンシーンだ。

終演後のカーテンコールにて、今野氏は妙に神妙な表情をしていたように見えた。(なお見えた、というのは私がオペラグラスを持ってきていなかったためにはっきり確認しようがなかったために発生した表現である)最初はいわゆるそういう「ポーズ」なのかなとも思ったが(今野氏はこういうことをよくやるイメージがある)、パンフレットを読み今野氏がこの芝居を演じることを「難しい」と語っていたのを知り、もしかしたらそういった思いが胸中渦巻くなかでのあの表情だったのかもしれないとふと考えた。思えばこのインタビューにおいて氏は「芝居が下手」と言ったかと思えば「キャラクターがつかめない」「課題が山積み」「腑に落ちるものに出会えない」と弱音を多く吐露していた。氏なりに壁を感じ今現在苦悩と葛藤の渦中にあるならば、そうした思いが本番での経験を通してどのように作用し、そして変わっていくのか。次に来るときはそういったことを考え(はたまた妄想し)ながら注意深く見ていきたい。(いやまた見に来る前提なんかい)


物語についての感想はまた次回観に行った時にまとめて記載するとして(やっぱり行くのかよ)、今回のエントリーで私が言いたいことを一言で表すと…





今野ファンは色んな意味で絶対観に行った方がいいっすよ!!!!!!!!





てなわけでまたお会いしましょう。アディオス。


P.S.
ちなみに私の隣の席のお兄さん(おそらくU-25で来られている)は今野氏のお笑いパートで(含めコメディ部分の多くで)ちゃんとガハハと笑っててめっちゃほっとしたしおかげで自分も遠慮0で笑わせて貰った。今野ファンだったかは定かじゃないけどもここにお礼を述べさせて頂きたい。
兄ちゃんありがとね!!